はじめに:4歳児は「シリーズ絵本」にハマりやすい時期
4歳頃になると、子どもたちはお気に入りの世界観やキャラクターを繰り返し楽しむ傾向が強まります。
「昨日読んだあの本、もう一回!」が口ぐせになるのもこの時期。
シリーズ絵本は、そんな年齢の子どもにぴったり。
安心感や予測の楽しさを与えつつ、少しずつ新しい展開に挑戦できる絶妙なバランスがあるからです。
1. 『ノラネコぐんだん』シリーズ(工藤ノリコ/白泉社)
●内容と魅力
愛嬌たっぷりの“ノラネコぐんだん”が毎回ドジを繰り返しながらも、大事件を巻き起こすユーモア絵本。テンポのよい展開と「ワルかわいい」キャラクターがクセになります。
●4歳児におすすめの理由
同じ構成が繰り返される安心感と、次はどんな「やらかし」が待っているのかというワクワクが同居。特に男の子に大人気!
2. 『おしりたんてい』シリーズ(トロル/ポプラ社)
●内容と魅力
おしりの形をした名探偵が、子ども向けの謎解きをしながら事件を解決していくユーモアミステリー。絵本と読み物の中間のような構成で、探偵ごっこにも発展します。
●4歳児におすすめの理由
「ププッ」と笑える下ネタ要素と、謎解きという知的な刺激が絶妙にミックス。読み聞かせだけでなく、ひらがな読みのきっかけにも◎。
3. 『こぐまちゃん』シリーズ(わかやまけん/こぐま社)
●内容と魅力
生活習慣や感情の表現をテーマにした、長く愛されるロングセラーシリーズ。『こぐまちゃんのホットケーキ』が特に有名。
●4歳児におすすめの理由
「できるようになったこと」を実感しやすく、共感しながら読むことで自己肯定感も高まります。文章が短くテンポも良いので、繰り返し読みやすい点も魅力。
4. 『ねないこだれだ』シリーズ(せなけいこ/福音館書店)
●内容と魅力
夜更かしをテーマにした少し怖くてクセになるおばけ絵本。独特の貼り絵と不思議な空気感が特徴です。
●4歳児におすすめの理由
ちょっぴり怖いものへの憧れと好奇心が芽生える時期。「読んでほしいけどドキドキする!」という体験が、読書への意欲を引き出してくれます。
5. 『バムとケロ』シリーズ(島田ゆか/文溪堂)
●内容と魅力
犬のバムとカエルのケロの日常を描いた、隠し要素たっぷりの絵本。ページのすみずみまでユーモアと仕掛けがあふれています。
●4歳児におすすめの理由
じっくり絵を見る楽しさがあり、子ども自身が「発見する」喜びを味わえる作品。長く読み続けられる一冊です。
まとめ:シリーズ絵本は「日常の楽しみ」として育てられる
シリーズ絵本は、毎日の生活の中で「今日はどれにする?」と選ぶ楽しみを提供してくれます。
また、子どもが「この絵本の続きを読みたい」と思うことで、自然に読書習慣が育つのも大きなメリット。
どのシリーズも、親子の時間がもっと楽しくなるはずです。ぜひお気に入りの一冊を見つけてくださいね。
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