あそびから将来役に立つ力が身につく!文字や数字や目に見えない力も!

ひらがなって早く教えた方がいいの?

数字のワークとかさせた方がいいの?

うちの子あそんでばかりだけど…

小学校に向けて、文字や数は親としても気になる所ですよね。

でも「文字・数」と「あそび」ってすごく関係が深いんですね。

そこで今回は、子どもの大好きなあそびと、それが子どもの発達にどう関わっているかについてみていきたいと思います。




目次

【あそびで身につく力】

子どもの大好きなゲームあそびの一つに「神経衰弱」があります。4、5歳になるとたいていの子どもたちはこのあそびを覚えて、繰り返し楽しんでいます。

同じ年齢くらいの子ども同士でこのあそびをすると、勝つ子と負ける子が、毎回たいてい同じ子になります。

「神経衰弱」の強い子どもはどういう子どもか・・・?

 ・集中力

 ・観察力

 ・判断力

 ・理解力

 ・記憶力

以上の力のある子どもです。

これらの力は結果として子どもの学習的な力が伸びるかどうかの、非常に需要なポイントでもあるそうです。

そう考えると、「神経衰弱」はとても重要なあそびです。

子どもが生まれてからわずか4、5年でなぜ大きな能力差がつくのか…それは、体験数の差だと考えられます。

海外でも「神経衰弱」のようなあそびはあります。「メモリーあそび(記憶あそび)」と呼ばれています。トランプの代わりにたくさんの絵カードを使ってあそぶそうです。

それでは、なぜ子どもたちはこのあそびがこんなにも好きなのでしょう?また、このあそびは子どもの発達にとってどんな意味があるのでしょうか・・・。

まず、このあそびで大切なのは「記憶力」です。めくったカードの内容と位置を記憶しなければなりません。

そして2つのカードが同じと判断するには、どのような能力が必要でしょうか。

まず、トランプの場合は数字で合わせるので「数についての知識」が必要です。

さらにジャック・クイーン・キングと絵カードもあるので、似ている絵をよく「見比べる力」も必要です。

また、メモリーカードについて見てみますと、トランプは同じ数字が4枚ありますが、メモリーカードは同じ絵が2枚しかありません。

それに加えて、似たような紛らわしい絵があれば、さらに難易度は上がります。

より集中した観察力、記憶力、判断力を必要とします。

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【身についた力が何に役立つのか?】

ここまでのことを少し整理してみると・・・

神経衰弱やメモリーカードで必要な能力として次のようなものが考えられます。

 ①数、量についての正しい概念

 ②形の把握

 ③色の認識

 ④物の名前や性質、役割などの理解

 ⑤空間の認識(左右、上下、前、横、後など)

なんと、これらの能力は、子どもたちの『文字獲得能力』と大きな関連があるのです!

ひらがなの『め』と『ぬ』はよく似ているし、『ぬ』と『ね』を間違える子も多いです。

また『お』の点は右上・左上どちらなのか、『し』は左右どちらにハネるのか、こういう所に子どもたちは迷うそうです。

よく似ているけれど、どこか少し違う」のを理解したり、「鏡文字」ではなく正しい方向に書くためには、これらの能力が必要な物なのですね。

これらの力を伸ばすためには、神経衰弱の他にもいろいろあります。

例えば、お家で育てている野菜の草むしり。野菜の苗と雑草を見比べて抜かないといけませんよね。ひらがなの複雑な形を見分ける力に繋がります。

他にも、ボール投げ。しっかり目を開いてボールを見て、ボールとの距離感をつかまないと取れません。これも文字を見る力に繋がります。

一見、文字とは関係ないことのように思いますが、これらのあそびが文字を覚えていく力の土台になっているんですね。

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感想(2件)

【文字を覚える前に必要なこと】

先ほど書いた能力が、子どもたちの発達の中で急激に伸びてくるのが4、5歳ごろであることを考えると、この時期に「神経衰弱」が好きになったり、文字に興味を持ちだしたりする意味も納得できますね。

でも、だからと言ってこの時期に、あわてて文字を直接的に教えようとすることは、しない方がいいと言われています。(早ければいいという訳ではないということです。もちろん興味をもっていれば、きちんと書き順も含めて教えてげて下さい。)

なぜかというと、「しゃべり言葉」を獲得していないのに、「文字(書き言葉)」を教えても意味がないといういことです。

つまり、この時期に大切なことは、文字を覚えることではなくて・・・

  • 人とたくさんおしゃべりをすること
  • 自分の気持ちを頭の中で組み立てて相手に伝えること
  • 絵本を読んでもらってたくさんの言葉に触れること

このように、しゃべり言葉として、「頭の中に言葉のストックをたくさん作っておいてあげること」が大切ということなんですね。

文字・数に自然と触れることができる知育玩具のサブスクです。0歳から4歳までの発達年齢に合わせた玩具をレンタルすることができるのでオススメです!↓↓↓



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【結果はすぐには表れない…一番大切なことは】

今、書いてきたように「神経衰弱」や「メモリーカード」をしたから、あるいは絵本を1冊読んだからといって、すぐに文字を覚えていくわけではありません。

でも、すぐに効果が見られないからといって、これらのことをおろそかにしてしまうと、後から必ず大きなツケが回ってきてしまうと思います。

少しずつでも「続けること」が大切です。

僕の好きな言葉『継続は力なり』です。

子どもは『早く』育つ必要はないと言われています。無理をして『早く』育てられた子どもは、どこかで必ず歪みが生じてしまいます。

ゆっくりでいいんです。

何かをさせなくては!覚えさせなくては!と焦らず、長い目で子どもの成長を見てあげて下さい。

今続けていることの結果が出るのが「今」でなく、この先「数年後」かもしれません。

少しずつの変化で気づかないかもしれません。

でも必ず結果として表れてくると思います。

その未来の子どもの姿を楽しみにしながら、今目の前にいる子どもと、今できることをたくさん楽しんで下さい!

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