子どもっていくら叱っても同じことを繰り返す…
同じことを何度も叱っていると、こっちもうんざり…
とお悩みのママさんパパさん。
それはもしかすると、ムダな叱り方をしているのかもしれません。
そこで今回は、子どものじょうずな叱り方について書きたいと思います。
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【こういう叱り方は効果がない】
「なんでそんなことをするの!」と、子どもができないことを叱っても意味がありません。
しつけのために叱っていても、何らかの行動をやめさせることはできますが、それが全てしつけに結びつくわけではありません。
ただ、危険なことをした時には叱ってでも止めるべきですが、それでも、どうしたら叱らずにすむかという工夫をしたうえで叱った方が、ずっと効果的です。
【何のために叱るの?】
叱っても、していることをやめさせることはできても、して欲しいことをさせることはできません。
具体的にいうと
朝起きてボーッとしている子どもに着替えて欲しい時、「グズグズしないの!」「早くしなさい!」と叱っても、効果はありませんよね。
それは子どもが、「グズグズとは何なのか?」「早くって何を?」ということがわからないからです。結果、子どもは何もしないので、ムダな叱り方になってしまうのです。
そういう時は、「パジャマを着替えよう」「ボタンをはずして」など具体的に伝えれば、子どももやるべきことが分かるので、やろうとします。
こういう具体的に伝えていくことが「しつけ」に繋がっていきます。
つまり叱るだけでは、しつけはできないということです。
【効果的に叱るには】
そのためには「ムダな叱り方」をしない環境作りが必要です。
例えばこんな工夫です…
◎危険をなくす
・包丁などの危ないものは、子どもの手の届かない所に片づける。
・火を使う場所には柵などをして、子どもが近づけないようにする。
・車の通る所では手をつなぐ。もし手をつなぐのを嫌がるようなら、抱っこ、おんぶなどをする。
◎汚されても片づけやすいようにする
・食事の時はあらかじめ食べこぼしても大丈夫なように、下に紙などを敷いておく。
・いつでも雑巾を近くに用意しておくとよい。
◎壊されたくない大切なものは隠しておく
・例えば部屋の中でしゃがんで子ども目線で眺めてみて、見える所に大切なものがないか確かめる。
・高価な家具はなるべく使わない。またはしまったり、布で覆って見えないようにしておく。
◎自分も休める時には休む
・疲れたら家事はやめる。そのくらいの気持ちがあっていいと思います。
◎おとなしくしていなければいけないような所には、できるだけ子どもを連れて行かない
・やむを得ず連れていく場合は、誰かについてきてもらったり、出来るだけ早く切り上げる工夫をする。
・先輩ママに聞いたりして、起こりやすいトラブルを予測しておく。
◎子どもだからしょうがないと開き直る
・「このくらいはできるはず」という自分の思い込みは、時には捨てることも必要。
【叱り方の基本 8つのポイント】
①冷静に本気で、そして短い言葉で叱る
感情的になりすぎたり、長々と叱ったりすると、子どもは何を叱られているのか分からなくなってしまいます。
②その瞬間に叱る
子どもは自分でやったことでもすぐに忘れてしまうので、後から叱られると、理由が全然分からないのです。
③子どもをうまくのせながら叱る
頭ごなしに叱られると、子どもは自信を無くしたり反発したりして、素直に親の言葉を聞けなくなってしまいます。
④「あなたってダメな子」のように性格を否定しない
これらの言葉を聞くと子どもは不安になって、叱られた理由を理解する余裕がなくなってしまうからです。
⑤子どもがまだできないこと、生理的に我慢できないことは叱らない
またできないことは、叱られてもできません。お腹すいた、おしっこしたい、などの生理的なことは我慢することができません。
⑥子どもなりの事情を理解する
眠い、ストレスがたまったなどの理由で、普段できていることもできなくなるのが1~4歳の子どもです。
⑦叱る回数はできるだけ少なく
叱る方も叱られる方も、回数が多いと不愉快になってしまいます。また、叱る回数が少ない方が、叱った時の効き目も大きいです。
⑧叱った後にはフォローする
お互い早く仲直りできた方が、親子ともうれしいからです。
【幼児期にしつけることってどんなこと?】
「しつけ」とは簡単に言うと
- お手本を見せる
- 親子一緒にやる
- 手伝ってやる
- のせて(ほめて)させる
- そして時には叱る
ということです。
つまり、子どもが社会生活を1人で送れるように育てていくことです。
そして幼児期に身につけておいた方がいい4つのことは
①かんしゃくを起こさない
②やってはダメだという理由を説明されればやめられる
③ある程度の時間(20分程度)我慢し、おとなしくしていることができる
④自分で機嫌をなおせる
といったところでしょうか。
もちろんこれらのことは1~4歳では、まだ身についていなくて当然のことです。
また、「早く身につけさせなくては」と焦る必要もありません。
逆に親が焦ることで、子どもの「自分でしたい気持ち」が育たなくなってしまうこともあります。
日常の中でできる簡単なこととして…
このような小さな積み重ねで身についていくものです。
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【まとめ】
今回は、子どものじょうずな叱り方について書いてきました。
子どもを効果的に叱るには、叱らないようにする環境作りが大切です。
これだけでも、ムダな叱り方が大きく減ることと思います。
あとは「叱り方の8つのポイント」をおさえながら、日常の中で根気よく繰り返し教えていってあげて下さい。
最初から物わかりのいい子どもなんていません。だから同じことを教えていってあげることが大切なんです。
少しでも叱り方やしつけの参考になったら…と思います。
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