子どもに「共感する」育児が大切な理由と「同調する」こととの違い

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子どもが悲しいことがあったり、嫌なことがあったりして親に何かを話しかけてきた時、親としてどのように対応していますか?

子どもに共感していますか?同調していますか?

子どもに「共感すること」と「同調すること」は一見似ていますが、その違いを理解し、適切に対応することが子どもの健全な成長に大きく影響します。

今回は、子どもに共感する育児の大切さと、同調することとの違い、それぞれのメリットとデメリット、そして親としてどのように行動すべきかについて詳しく解説します。

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目次

【子どもに共感するとは?】

子どもに共感するとは、子どもの気持ちや感情を理解し、その気持ちに寄り添うことです。

親が子どもの感情に対して「あなたがどう感じているか、私は理解しているよ」という姿勢を示すことで、子どもは自分の感情が受け入れられていると感じ、安心感を得ます。

共感することのメリット

  • 子どもが自分の感情を自由に表現できるようになる
  • 親子間の信頼関係が深まる
  • 子どもの情緒が安定する

共感することのデメリット

  • 過度に共感しすぎると、子どもが感情を過剰に強調する可能性がある

子どもの気持ちに「共感」し続けると…

以下のようなポジティブな影響と注意点が生じる可能性があります。

①情緒の安定が促進される

共感を示すことで、子どもは「自分の気持ちが理解されている」と感じ、安心感を持ちます。親が子どもの感情に寄り添い続けることで、子どもは自分の感情を認めてもらえると感じ、情緒が安定しやすくなります。

②自己肯定感が高まる

親が継続的に共感を示すことで、子どもは自分の感情や考えが価値のあるものだと感じ、自己肯定感が育ちます。共感は、子どもが自分の感情に自信を持つための大切な基盤となります。

③コミュニケーション能力が向上する

共感を通して、子どもは自分の感情を言語化する力を身に付けやすくなります。親が感情を理解し、言葉で表現してあげることで、子どもは自分の感情や考えを適切に伝えるスキルを身につけ、コミュニケーション能力が向上します。

④共感的な子どもに育つ

親が共感を示す姿勢を持ち続けると、子どもも自然と他人の感情に共感する能力を育てます。これにより、友達や他者との関係でも思いやりを持って行動し、健全な人間関係を築く力が養われます。

⑤自己調整能力が育つ

共感することで、子どもは自分の感情を理解し、整理する力が育ちます。これにより、困難な状況や感情的な葛藤を自分で処理できる能力(自己調整能力)が発達します。親が「あなたは今、こう感じているんだね」と感情を言葉にしてあげることで、子どもは自分の感情を見つめ直し、整理する習慣を身につけます。

共感し続ける際の注意点

ただし、共感し続ける際には次の点にも注意が必要です。

境界を示す必要がある

共感を示すことは重要ですが、親としての指導やルールを示さないと、子どもが甘えすぎたり、自己中心的な態度を取る可能性があります。共感しつつも、必要な場面では明確な境界を設けることが重要です。

過度な共感は依存を招くこともある

子どもが親の共感に依存しすぎると、常に自分の感情を親に頼り、自己判断が難しくなることがあります。共感しすぎると、子どもが自分の感情を自ら整理する力を十分に発揮できなくなる場合があります。

子どもの気持ちに共感し続けることは、情緒の安定や自己肯定感の向上に大きなメリットがあります。

子どもは自分の感情を受け入れられたと感じ、自己表現や他者への共感力を育むことができます。

しかし、共感だけでなく、適切なルールや指導をバランス良く行うことが、子どもが健全に成長するためには必要です。

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【子どもに同調するとは?】

子どもに同調するとは、子どもの意見や感情にそのまま従う、あるいは同じ立場で行動することです。

子どもが「これが欲しい」と言ったときに、それに対して「そうだね、それが必要だね」と無条件に受け入れるのが同調の典型的な例です。

同調することのメリット

  • 子どもが一時的に安心感を持つ
  • 子どもが親に対して「理解されている」と感じやすくなる

同調することのデメリット

  • 子どもが自分の欲求や感情をコントロールしにくくなる
  • 親子の関係が曖昧になり、子どもが境界線を理解しにくくなる

子どもの気持ちに「同調」し続けると…

以下のような影響が生じる可能性があります。

①自己中心的な行動が強まる

親が常に子どもの意見や感情にそのまま同調してしまうと、子どもは自分の欲求や感情が常に最優先されると誤解し、自己中心的な行動を取りがちになります。結果として、他人の感情や意見を尊重しにくくなり、協調性が育ちにくくなることもあります。

②問題解決能力が育ちにくい

同調は短期的な安心感を与えるものの、子どもが自分で問題に対処したり、感情をコントロールしたりする機会を失う可能性があります。親が子どもの気持ちに同調してばかりいると、子どもは困難に直面した際に自分で解決する力を身につけにくくなるでしょう。

③境界線が曖昧になる

同調する親は子どもの要求や感情に過度に従うことが多く、親子間の役割やルールが曖昧になりやすいです。これにより、子どもがどのような行動が適切か理解しにくくなり、家庭内での規律やルールが守られにくくなる可能性があります。

④親子の関係に負担がかかる

同調し続けることで、親自身も感情的に疲れやすくなります。親が子どもの感情に振り回されるようになると、長期的には親子の関係が負担になり、感情的な距離が広がることがあります。

同調し続けることは、短期的には子どもに安心感を与えるかもしれませんが、長期的には子どもの社会性や問題解決能力、親子間の適切な境界を損なうリスクがあります。親は子どもの気持ちに寄り添いながらも、時にはルールや指針を示すことが重要です。

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【共感と同調の違い】

共感は「気持ちを理解する」ことであり、同調は「意見や行動に賛同する」ことです。

たとえば、子どもが「もう学校に行きたくない」と言った場合どうしますか?

《共感する親は》

学校で何か辛いことがあったんだね。話してくれてありがとう

と感情に寄り添います。

一方…

《同調する親》

そうだね、今日は行かなくていいよ

とその気持ちにそのまま賛同します。

「共感」の方が子どもの感情に対して適切に対応でき、問題の解決を促進する効果が期待できるのに対し、「同調」は短期的な安心感をもたらす一方で、長期的には問題解決を妨げる可能性があります。

【親としての適切な対応とは?】

親は子どもに対して、共感を基盤とした対応を心がけることが重要です。

次の具体的なステップを参考にしてみてください。

STEP
子どもの感情を受け止める

子どもが何かを言ってきた時、まずは「どう感じているか」に焦点を当て、子どもの言葉を否定せずに聞いてください。

たとえば、「そうなんだね、今日は学校に行きたくなかったんだね」と子どもの感情に寄り添う言葉をかけます。

STEP
感情をラベル付けする

子どもが言葉にできない感情を感じている場合、それを言語化してあげることが効果的です。

「寂しかったのかな?」や「嫌な気持ちがしたんだね」と具体的な感情を言葉で表現することで、子どもは自分の気持ちを理解しやすくなります。

STEP
子どもの問題を解決する方向へ導く

共感した上で、問題解決に向けて話し合いましょう。

たとえば、「どうすれば明日学校に行くのが少し楽になるかな?」と、子どもが自ら解決策を見つけられるようにサポートします。

STEP
境界線を明確にする

共感することは大切ですが、すべての要求をそのまま受け入れることはしません。

たとえば、「今日はどうしても学校に行かないといけないから、一緒に頑張ろうね」と、行動すべきことは明確に伝えます。

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【まとめ】

子どもに共感することと同調することは、似ているようで大きな違いがあります。

僕自身の考えは、子どもに対しては共感する方が良いと感じます。共感は、子どもの感情を理解し寄り添いながらも、親としての指導やルールを守るというバランスを保てるからです。

共感することで子どもは「自分の気持ちが理解されている」と感じ、情緒が安定し、自己肯定感や社会性が育ちます。

一方、同調は子どもの意見に無条件で賛成してしまうため、子どもが自分勝手になったり、問題解決力が育ちにくくなるリスクがあります。

親としては、共感を基盤にしつつ、境界線を持ちながら子どもの成長を促す対応を心がけることが大切です。

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