「子どもの自己肯定感を高めたい！」と考える親御さんへ。
自己肯定感を育むゴールデンタイムという時期があります。
それについては今回は割愛しますが、興味のある方は以下の記事をご覧ください。
この時期に達成感や認められる経験を積むことで、子どもの心の土台がしっかりと形成されます。
そんな大切な時期に、おもちゃを使った遊びが大きな力を発揮することをご存知ですか？
この記事では、自己肯定感を高めるおもちゃの特徴と具体的な遊び方を詳しく解説します。
【自己肯定感を育むことがなぜ大切なのか】
自己肯定感が幼児期に与える影響
自己肯定感とは、「自分は価値がある」「自分にはできる力がある」と思える感覚です。
幼児期はこの感覚が芽生え、形成される非常に重要な時期。この時期に培われた自己肯定感は、以下のような面で大きな影響を及ぼします。
自信のある子に育つ: 小さな成功体験を重ねることで、自分の力を信じる気持ちが芽生えます。
挑戦する力を持つ: 困難なことにも立ち向かう力の源になります。
健全な人間関係を築ける: 自分を大切に思えることで、他者を尊重する姿勢が育ちます。
自己肯定感を育むために家庭でできること
自己肯定感を育てるには、子どもが自分の価値を実感できる環境を整えることが大切です。具体的には以下のような工夫が有効です。
日常的な褒め言葉: 「◯◯な所がよかったよ」「これまでがんばったよね」と具体的かつその過程を褒める。
失敗を肯定する: 失敗したときも「大丈夫だよ、次はこうしてみよう」と励ます。
安心できる環境づくり: 家庭でリラックスして過ごせる雰囲気を意識する。子どもは外ではがんばっています。家は自分を出せる安全基地であってほしいです。
これらを基盤に、遊びを通して子どもが自然に自信を持てるような工夫を取り入れましょう。
【自己肯定感を高めるおすすめおもちゃ3選】
おもちゃを選ぶ基準
子どもの自己肯定感を高めるおもちゃを選ぶ際は、以下の3つを基準に考えてみましょう。
- 成功体験を得られるもの：積み木やパズルなど、ゴールが見えるおもちゃが適しています。
- 創造性を引き出すもの：アートやブロックのように自由に表現できるものが好ましいです。
- 年齢や発達段階に合ったもの：難易度が高すぎたり低すぎたりしないことが重要です。
①想像力と達成感を同時に伸ばす「積み木やブロック」
積み木やブロックは、子どもの創造力を形にする最適なおもちゃです。ただ遊ぶだけでなく、親子での工夫が大切です。
具体的な遊び方：
- テーマ設定遊び
子どもと一緒に「動物園を作ろう」「宇宙基地を作ってみよう」などテーマを決めて挑戦します。テーマが明確だと子どもの集中力が高まり、完成時の達成感が強まります。 - 制限時間チャレンジ
例えば「5分以内にどれだけ高いタワーが作れるか」というタイムチャレンジを設けると、スリルと楽しさが増します。 - 失敗から学ぶ場面を作る
タワーが崩れたときは「どうすればもっと安定するかな？」と問いかけ、一緒に考える時間を設けます。これにより、問題解決力と達成感を同時に育てられます。
LEGOなどのブロックは達成感を得やすく、自己肯定感を育むのに適しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
また、僕の娘の2歳の誕生日に買った「積み木」について書いた記事もあるので、是非読んでみてください。
飽きさせない工夫
子どもが途中で飽きる場合は「10分遊んだら次はおやつの時間」など遊びに時間を区切りましょう。
使うブロックや積み木の色や形を時々変えると新鮮さが保てます。
成果を共有する
完成品を写真に撮って家族に見せたり、作品を飾ったりして子どもが誇りを持てる場を作りましょう。
②成功体験を積み重ねられる「パズル」
パズルは、完成までの過程がそのまま自己肯定感を育む体験となります。
具体的な遊び方：
- ヒントを段階的に出す
初めはピースの色や形を見ながら簡単なヒントを与え、最後のピースは子ども自身ではめられるようにします。この「やりきった感」が自己肯定感を高めます。 - パズル探しゲーム
「青いピースを見つけてみよう」など、ピースを見つけるところからゲーム化すると、小さな成功体験を積みやすくなります。 - 家族で競争型パズル
家族みんなで「どちらが早く完成させられるか」を競うことで、楽しみながら集中力を育てることができます。
パズルなどの知育玩具は、達成感を得やすく、自己肯定感を育むのに適しています。
成果を共有する：
完成したパズルはリビングに飾る、写真をアルバムにするなどして「できたこと」を明確に残しましょう。
③自分らしさを表現できる「アート関連のおもちゃ」
アートおもちゃは、完成形がなく、子どもの自由な発想を引き出します。
具体的な遊び方：
- 親子でテーマアート
一緒に「秋の風景を描こう」や「家族の似顔絵を作ろう」とテーマを決めて作品を作ると、子どもが自分の表現を楽しめます。 - ストーリーを加える
粘土で動物を作ったら「この動物はどんな冒険をするの？」と話を膨らませると、子どもの想像力が広がります。 - 個性を尊重するアプローチ
たとえ子どもが大胆な色使いや抽象的な形を選んでも「素敵だね、君らしい作品だね」と肯定することで、自己肯定感が育まれます。
《お絵かきをもっと楽しむためのおすすめグッズ》
なんと！ガラスや鏡にも描くことができるクレパス「キットパス」子どもが夢中になること間違いなしです！
成果を共有する：
完成品を額縁に入れる、家族や友人に見せるなどして子どもの作品を大切に扱いましょう。
【おもちゃを使った自己肯定感を高める遊び方】
「できた！」を引き出す遊びの仕掛け
遊びを通じて子どもに達成感を味わわせるには、次のような仕掛けが有効です。
具体的な方法：
- 段階的な成功を用意する
パズルの場合、初めは3ピース、次は6ピースなど徐々に難易度を上げ、成功の連続を体験させます。 - 親がサポート役に徹する
親は直接的な指示をせず、そっと見守り「すごい！ここまでできたね」と声をかけるだけでも子どもの意欲が湧きます。
ポイント：
子どものペースを尊重し、ゴールを達成するまでの過程を楽しむように声かけを工夫します。
失敗をチャンスに変える
子どもが遊びの中で失敗したときこそ、成長のチャンスです！親がどう対応するかも大切ですね。「失敗しても大丈夫だよ」「次はどうすればもっと上手くいくかな？」と前向きな声かけをする。親自身が失敗例を見せるのも効果的です。例えば「こんなに倒れちゃったけど、次はもっと頑丈にしてみよう」とお手本を示すことで、子どもも見て学びます。
子どもの「作品」を認めてあげる方法
完成した作品をきちんと評価してあげることで、子どもの自己肯定感がさらに高まります。
具体的な方法：
- 飾って見せる
積み木で作った建物や描いた絵をリビングに飾り、家族で鑑賞する場を作ります。 - 第三者に褒めてもらう
祖父母や友人に見せ「すごいね！こんな素敵なもの作れるんだね」と言葉をかけてもらうと、子どもの誇りが強まります。これは結構子どももうれしいことです。
ポイント：
作品そのものだけでなく、努力や工夫のプロセスを認めることが大切です。
親子で遊ぶことで得られる相乗効果
親子で一緒に遊ぶ時間が、子どもの心の成長に大きな影響を与えます。
具体的な効果：
- 安心感が育つ
親と一緒に遊ぶことで「自分は大切にされている」という感覚が芽生えます。 - コミュニケーションが深まる
おもちゃを通じた対話が増えることで、親子の信頼関係が深まります。 - 子どもの個性を発見できる
遊びを通じて、子どもの得意な分野や興味を知るきっかけになります。
遊び方の例：
「次は何を作る？」といった会話を楽しみながら、親も積極的に遊びに参加します。親が楽しむ姿を見せることで、子どもも自信を持って遊びに取り組めます。
【日々の遊びを通じて育む自己肯定感】
子どもの自己肯定感を高めるには、日々の遊びを通して成功体験を積み重ねることが大切です。
遊びの中で子ども自身が「できた！」という感覚を味わい、親からの肯定的なフィードバックを受けることで、自己価値感が育まれます。
遊びの中で「できた！」を実感させる工夫
子どもが遊びを楽しみながら成功体験を得られるよう、遊び方に少し工夫を加えましょう。
目標を設定する
遊びに小さな目標を設定してあげると、達成感を感じやすくなります。たとえば、積み木遊びでは「3段積めたら次は4段に挑戦しよう」と段階的な目標を提示します。
結果ではなくプロセスを褒める
「すごいね！こんなに工夫して頑張ったんだね」と結果だけでなく、取り組み方を評価することで、子どもが自分の努力を認められるようになります。
親子で楽しむ時間を作る
親が一緒に遊ぶことで、子どもは安心感を得られます。「次はお母さんも一緒にやってみるね！」と声をかけると、親子の絆が深まります。
忙しい親でもできる簡単な工夫
忙しい親でも、日常生活の中で子どもと自己肯定感を育む遊びを取り入れることは可能です。
スキマ時間を活用
朝食後や夕食前など、短時間でできる遊びを選びます。たとえば、お絵かきや簡単なパズルは準備も片付けも簡単です。
遊びを家事と組み合わせる
「お母さんがお料理している間、隣で積み木を作っててね」とお願いし、完成したものを見て具体的に褒めると子どもは達成感を得られます。
言葉の力を活用
時間がなくても、積極的な声かけだけでも十分効果があります。「ありがとう」「よくできたね」と言葉にするだけで、子どもの自己肯定感は高まります。
1日のスケジュール例
朝の時間：朝食後に5分間だけ積み木遊びを取り入れる。親子で「一番高いタワーを作ろう！」と小さなチャレンジを設定する。
帰宅後の時間：夕食準備中に、テーブルでお絵かき遊びなどを。親は見守りながら声かけをするだけで十分です。
就寝前：お絵かきやパズルで「今日のハイライト」を一緒に表現する。「今日はこんなことが楽しかったね」と振り返る習慣を作るとよいでしょう。
【遊びがもたらす未来への影響】
遊びを通じて育まれる自己肯定感は、子どもの未来に大きな影響を与えます。
自己肯定感が高い子どもは、新しいことに挑戦する意欲や他者との関係性を築く力が向上し、長期的な成長につながります。
《未来の可能性を広げる遊び》
僕が幼稚園の保育でも取り入れている実験遊びです。詳しくは以下の記事をお読みください。
自己肯定感と学びの意欲の関係
自己肯定感が高い子どもは、「自分ならできる」と思えるため、新しいことへの挑戦を恐れません。
遊びが学びの基盤に
積み木やパズルなどの成功体験を重ねることで、学ぶことの楽しさを知り、学校での学びにも積極的になれます。
自分のペースを知る
遊びの中で自分の得意不得意を知ることが、自己理解や適切な努力につながります。
人間関係を築く力の土台に
自己肯定感が高い子どもは、他者とポジティブな関係を築く基盤を持っています。
他者との関わりが広がる
遊びの中で得た「自分は大切な存在だ」という感覚が、他者に対する配慮や共感力を育てます。たとえば、友達と協力して遊ぶ場面で活かされます。
自分を表現する力
自己肯定感が高いと、自分の考えや感情を自然に伝えられるようになり、円滑な人間関係を築く力が身につきます。
親子の絆を深める効果
親子で遊びを共有する時間は、単なる楽しみ以上の価値を持ちます。
親の関与が安心感に
親が子どもの遊びに関わることで、「自分は愛されている」という実感が得られます。
共有体験が信頼関係を強化
一緒に遊びを楽しむことで、親子の信頼関係がより強固なものになります。たとえば、一緒に成功を喜ぶ体験が、絆を深めるきっかけになります
【まとめ】
自己肯定感は子どもの成長にとって重要な要素であり、適切なおもちゃと遊び方を通じて自然に育むことができます。
本記事では、自己肯定感を高めるおもちゃの選び方として、
- 達成感や成功体験を提供できる知育玩具(LEGO・積み木・パズル)
- 想像力を刺激するアートグッズ(キットパス)
- 親子で楽しめる遊びキット(Groovy Lab in a Box)
を紹介しました。
さらに、それぞれのおもちゃを使った具体的な遊び方や、日々の遊びを通して自己肯定感を育むポイントについても解説しました。
親が子どもを認め、励ますことで、遊びが子どもの未来を広げる力になることも触れています。
これらを実践することで、子どもが自分の能力に自信を持ち、困難を乗り越える力を育む手助けができます。
ぜひ、おもちゃ選びや遊び方の参考にしていただき、子どもと一緒に楽しい時間を過ごしてください！
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