最近はタブレットもスマホもかなり普及して、小学生の子どもでも自分のスマホを持つのが当たり前と言うような時代ですよね。
僕は幼稚園教諭をしていて、年長クラスを担任していますが、4~5歳の子どもでも「お家に帰ったらYouTube見るの」と話している子どももいるほどです。
親御さんからも「YouTubeを見たがるのですがどうすれば良いでしょうか?」という相談も受けたりします。
またオンラインでのタブレット学習も増えて、子どももすぐに夢中になりますし、分かりやすいアニメーションでの解説など、魅力も多く利用を検討し始める方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、ちょっと心配になるのが「タブレットで勉強しても、目が悪くならないの?」という視力への影響ですよね。
しかし、適切な対策を講じることで視力低下を予防し、目の健康を保つことが可能です。
本記事では、視力低下予防に効果的な具体的な方法を詳しく解説します。
【目が悪くなる原因は!】
目が悪くなる一番の理由は?
目が悪くなる(近視化)一番の原因は、近くのもの(30cm以内)を長時間見つめ続けること。それは、紙であろうが、タブレットであろうが同じです
通常、手元にはピントが合いづらいのですが、長時間近距離を見ることが続くと、体が合うように眼球の形を変えてしまうのです。 そして一度変形した眼球は、元には戻りません。これが近視化ということです。

つまり悪くなった視力は戻らないということですね…
視力を悪化させないために重要なのは、目を休ませること。また、見ている対象と環境光のコントラストが強いと、目が疲れやすくなります。
目が疲れたからといってすぐに視力が悪くなることはありませんが、疲労を与えないにすることが何よりの予防策です。
20分に1回は◯◯をみよう
勉強している際も、本を読んでいるときも、テレビを見ているときも、長くても1時間ごとに休憩するようにしましょう。
理想は20分に1回です。



でも、どのように休憩すれば良いのでしょうか?
その方法は20m以上先の物を見ることです。


たとえば、遠くの山の景色を見る、空の雲を眺める…。そんなことでもいいと思います。
ちなみに、X(Twitter)のフォロワーさんからお聞きしたことですが、視力低下対策として、
20分ごとに、20m先の物を、20秒見る
のが良いそうです。覚えやすいですよね!
小さなお子さんには…
小さなお子さんだと、休憩しなさい、遠くを見なさいと言っても難しいですよね。
時間で終わろうとしてもなかなか終わらなかったり…。
そんな時は、外で「おにごっこ」に誘ってあげてください。
子どもはおにごっこが大好きですし、相手の動きをよく見ないとできません。人の動きを目で追ったり、人との距離感をつかんだりするなど、自然と遠くを見ることにもつながるのでオススメです!
【できれば避けたい小さな画面】
僕はブログをスマホで書くことが多いのですが、やはり目が疲れますし、最近目が悪くなったかなと感じることがあります。
繰り返しになりますが、視力が悪くならないためには、紙でもタブレットでも、近くを見続けないこと、しっかりと休憩して目を休ませることが大切です。
そして、体にも、眼にもなるべく疲労をためないようにしてくださいね。
ただ、1つ気をつけていただきたいのが、画面の大きさです。スマホのような小さな画面だと、どうしても目を近づけて見がちになり、視力が悪化しやすい姿勢になります。
電子機器で勉強する際は、普段机に向かう姿勢に近づけるためにも、タブレットやパソコンのように、なるべく大きな画面で勉強する方が、望ましいですね。


【目の健康を維持するためには】
栄養バランスの取れた食事が欠かせません。以下の栄養素を含む食品を積極的に摂りましょう。
- ビタミンA:目の健康に不可欠な栄養素で、夜盲症を防ぎます。にんじん、さつまいも、ほうれん草、レバーに多く含まれています。
- ルテインとゼアキサンチン:これらのカロテノイドは目の網膜に存在し、酸化ストレスから目を保護します。ケール、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に豊富です。
- ビタミンC:抗酸化作用があり、目の水晶体を保護します。柑橘類、ピーマン、ブロッコリー、イチゴに多く含まれています。
- ビタミンE:抗酸化作用があり、加齢黄斑変性症のリスクを低減することが知られています。ナッツ類、種子、ほうれん草、ブロッコリーに含まれています。
- オメガ-3脂肪酸:ドライアイ症候群を防ぎ、目の健康全般に良い影響を与えます。サーモン、マグロ、サバ、亜麻仁油、チアシード、クルミに多く含まれています。
- ブルーベリー:アントシアニンを含み、目の疲れ軽減や夜間視力の改善が期待されます。
生活習慣の見直し
視力を守るためには、日常生活の中で目を酷使しないよう心掛けることが重要です。
- 適度な休息と睡眠:目を酷使した後は、適度な休息を取ることが大切です。また、十分な睡眠を確保することで、目の疲労を回復させます。
- デジタルデバイスの使用制限:パソコンやスマートフォンの使用時間を適度に制限し、20-20-20ルール(20分ごとに20メートル先を20秒見る)を実践しましょう。
- 適切な照明環境:作業する場所の照明を適切に調整し、明るすぎたり暗すぎたりしないように注意しましょう。
- 定期的な目の運動:目の筋肉をほぐすための運動(遠くを見る、上下左右に目を動かすなど)を行うことで、目の疲れを軽減します。
健康管理
定期的な健康管理も視力低下予防に重要です。
- 定期的な眼科検診:視力の変化や異常を早期に発見するため、定期的に眼科医の検診を受けましょう。
- 紫外線対策:外出時にはサングラスを着用し、紫外線から目を保護しましょう。
- 禁煙:喫煙は目の健康に悪影響を与えるため、禁煙を心がけましょう。
【まとめ】
視力低下を予防するためには、栄養バランスの取れた食事、適度な休息と睡眠、デジタルデバイスの使用制限、適切な照明環境、定期的な目の運動、定期的な眼科検診、紫外線対策、そして禁煙といった多方面からのアプローチが必要です。
これらの対策を日常生活に取り入れることで、視力を保ち、健康な目を維持することができるでしょう。
視力低下を予防し、クリアな視界を維持するために、今日からできることを始めてみてください。
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