「2歳が叩く」「2歳 叩く しつけ」と検索してこの記事にたどり着いた方は、
きっと
- 叩くたびに注意しているのに全然やめない
- うちの子、育て方が間違っているのかな…
- 周りの子はそんなに叩いていない気がして不安
そんなモヤモヤを抱えているのではないでしょうか。
実は、2歳前後で「叩く」「手が出る」という行動は、決して珍しいことではありません。
そしてそれは、“意地悪”や“性格の問題”ではなく、成長の過程でよく見られる姿でもあります。
この記事では、
✔ なぜ2歳は叩いてしまうのか
✔ 叩いたとき、親はどう関わるのがよいのか
✔ 逆効果になりやすいNG対応
を、発達の視点から分かりやすく解説していきます。
「うちの子だけおかしいのかも…」と一人で悩んでいる方が、
少しホッとできるきっかけになれば嬉しいです。
2歳が叩くのは“よくある発達の姿”
2歳の子が叩いてしまうと、どうしても
「このままで大丈夫?」
「しつけが足りないのかな…」
と不安になりますよね。
でも、結論から言うと、2歳が叩くのは珍しいことではなく、発達の過程でよく見られる姿です。
叩く=悪い子、叩く=親のしつけ失敗、というわけではありません。
この時期の子どもは、いわゆる“イヤイヤ期”に入り、自我がぐっと育つタイミングです。
- 自分の気持ちがはっきりしてくる
- 「イヤ」「自分で」が強くなる
- でも、それをうまく言葉で伝えられない
そんな「できるようになったこと」と「まだできないこと」のギャップが大きい時期でもあります。
その結果、思いが伝わらなかったり、思い通りにならなかったときに、つい手が出てしまうことがあります。
叩く=問題行動ではなく「困っているサイン」
大人の目線で見ると、叩く行動はどうしても
「困った行動」「やめさせるべきこと」
に見えますよね。
もちろん、叩くこと自体は止めていく必要があります。
ただ、その行動の裏には、子どもなりの理由があります。
例えば、
- 取られて悔しかった
- うまく遊びに入れなかった
- かまってほしかった
- イヤだという気持ちを分かってほしかった
など、本当は親や周りの大人に伝えたい“何か”があることがほとんどです。
でも2歳の子は、
「今、ぼくは悔しくて怒っている」
「それはイヤだからやめてほしい」
と、気持ちを言葉で整理して伝える力がまだ育ち途中。
その結果、気持ちの出口として“手”が出てしまうのです。
叩く行動だけを見ると「困った行動」ですが、
子ども側から見るとそれは、
「どうしていいか分からなくて困っているサイン」でもあります。
この視点を知っておくだけで、
叩かれた瞬間の親の気持ちも、ほんの少し楽になりますよ。
2歳が叩いてしまう主な理由
「どうして叩くの?」
この疑問が一番つらいところですよね。
2歳の“叩く”には、意地悪や悪意よりも、発達段階ならではの理由が重なっています。代表的な3つを見ていきましょう。
① 言葉がまだ足りない
(伝えたいけど言えない → 手が出る)
2歳の子は、気持ちはたくさんあるのに、それを言葉にする力がまだ十分ではありません。
本当は、
- 「それ使いたかった」
- 「取られてイヤだった」
- 「やめてほしかった」
と伝えたいのに、うまく言えない。
すると、そのモヤモヤした気持ちがそのまま“手”として出てしまうことがあります。
大人から見ると突然叩いたように見えても、
子どもの中では「言えなかった代わりの行動」になっていることが多いのです。
② 感情のコントロールが未熟
(怒り・悔しさ・悲しさの扱い方が分からない)
2歳は、自分の感情を少しずつ感じ取れるようになる時期ですが、
その感情をどう扱えばいいかは、まだ分かっていません。
- カッとなった
- 悔しくてどうしていいか分からなかった
- 悲しい気持ちが強すぎた
こんなとき、大人なら
「深呼吸しよう」「言葉で伝えよう」
と切り替えられますが、2歳にはまだそれが難しい。
結果として、強い感情がそのまま行動に出る形になり、叩くという行動につながります。
③ どう関わればいいか分からない
(友達との距離感・関わり方が分からず叩いてしまう)
2歳は、少しずつ“友達”という存在を意識し始める時期ですが、
遊び方や関わり方は、まだ手探り状態です。
- 一緒に遊びたいけど、どう声をかけていいか分からない
- 近づきすぎて相手が嫌がった
- おもちゃをどうやって貸してもらえばいいか分からない
そんなときに、
「関わりたい気持ち」と「方法が分からない」がぶつかって、
結果として叩く形になってしまうこともあります。
これは、友達に興味が出てきた証拠でもあり、
関わり方を少しずつ学んでいく途中の姿でもあります。
このように、2歳の“叩く”には、
「言葉」「感情」「関わり方」という、成長途中の要素が重なっています。
次は、実際に叩いてしまったとき、親がどう関わるとよいかを具体的に見ていきますね。
叩いたとき、親がまずやるべき対応
実際に叩いてしまった瞬間、
頭では「冷静に…」と思っていても、つい強く叱ってしまったり、感情的になってしまいますよね。
でもこの場面で大切なのは、
「叩いたことを止めること」と「気持ちを受け止めること」を分けて考えることです。
順番を意識するだけで、関わり方はぐっと楽になります。
叩いた“事実”だけを短く止める
まずは、叩いた行動そのものをシンプルに止めます。
NG例
- 「何やってるの!何回言ったら分かるの!」
- 「だからダメって言ってるでしょ!」
- 長々と説教する
こうした関わりは、親の気持ちはスッとしますが、
2歳の子には言葉の量が多すぎて、内容がほとんど伝わりません。
むしろ、強い口調に驚いて気持ちがさらに荒れてしまうこともあります。
OK例
- 目を見て
- 低めの落ち着いた声で
- 「叩かない」
- 「ストップだよ」
ポイントは、短く・一貫した言葉で伝えること。
「叩くのはダメ」という“行動の線引き”だけを、まずは分かりやすく示します。
「悔しかったね」と気持ちを代弁する
叩く行動を止めたら、次に大切なのが気持ちの“通訳”です。
例えば、
- おもちゃを取られて叩いた
- 順番を待てずに叩いた
そんな場面では、
「悔しかったね」
「取られてイヤだったんだね」
と、子どもの気持ちを言葉にしてあげます。
この“代弁”を繰り返していくことで、
子どもの中に少しずつ
「今の気持ちは“悔しい”って言うんだ」
「イヤなときは“イヤ”って言えばいいんだ」
というつながりが育っていきます。
すぐに言葉で言えるようになるわけではありませんが、
大人が通訳し続けることで、
叩く代わりに言葉を使う力が少しずつ育っていきます。
落ち着いた後で“代わりの行動”を一緒に考える
気持ちが落ち着いたタイミングで、
「次はどうしたらよかったかな?」と一緒に考えてみましょう。
例えば、
- 「貸してって言おうか」
- 「順番だよって教えてあげようか」
- 「イヤなときは、手をぎゅっとしようか」
ポイントは、“ダメ”で終わらせず、代わりの行動を具体的に示すことです。
2歳の子にとっては、
「叩かないで」と言われても、
“じゃあどうしたらいいの?”が分かりません。
だからこそ、
叩かない代わりにできる行動を、
その場その場で一緒に考え、見せてあげることが大切です。
完璧にできなくて当たり前。
何度も繰り返すうちに、少しずつ“叩かない選択肢”が増えていきます。
やってしまいがちなNG対応
叩かれた瞬間、イライラしたり焦ったりして、
「分かっているけど、ついやってしまう対応」ってありますよね。
ここでは、2歳の子に対して逆効果になりやすい関わり方を紹介します。
自分を責めるためではなく、「じゃあ次どうしよう?」のヒントとして見てみてください。
強く叱りつける
大きな声で怒鳴ったり、怖い表情で叱りつけたりすると、
子どもは“叩いたこと”よりも、親の怖さに意識が向いてしまいます。
すると、
「叩いたからダメ」ではなく、
「怒られるからやめよう」になりやすく、
根本的な理解や行動の切り替えにつながりにくくなります。
また、恐怖で一時的に行動が止まっても、
気持ちの整理ができていないため、別の場面でまた手が出やすくなることもあります。
「なんでそんなことするの!」と理由を問い詰める
大人はつい理由を知りたくなりますが、
2歳の子は、自分の気持ちをうまく言語化できません。
「なんで叩いたの?」と聞かれても、
答えられずに困ったり、さらに泣いたりするだけになってしまうことも多いです。
結果的に、子どもは
「どうしていいか分からない状態」から抜け出せず、
気持ちを整理する助けにはなりにくくなります。
叩いた子を一方的に悪者にする
「叩くなんてひどい子だね」
「○○くんが悪いんだよ」
こうした言い方は、
子どもの中に“自分は悪い子なんだ”というイメージを作ってしまいやすくなります。
大切なのは、
行動(叩くこと)と、子ども自身を分けて考えること。
叩く行動は止める必要がありますが、
子どもそのものを否定してしまうと、
安心して気持ちを出しにくくなり、結果的に行動の改善にもつながりにくくなります。
すぐに罰を与える
すぐに叱って立たせたり、取り上げたりするなど、
“罰”で行動を止めようとする方法も、2歳には伝わりにくいことが多いです。
なぜなら、
2歳の子は
「叩いた → 罰を受けた → だから叩くのはいけない」
という因果関係を、まだ十分に理解できる発達段階ではないからです。
結果として、
「よく分からないけど嫌なことが起きた」
という印象だけが残り、
叩く行動の代わりになる行動を学ぶ機会を失ってしまいます。
どれも、親なら一度はやってしまいがちな対応です。
大切なのは、「やってしまった…」と自分を責めることではなく、
次に同じ場面が来たとき、少しだけ違う関わり方を選べるかどうか。
少しずつで大丈夫です。
それでも叩きが続くときの考え方
ここまでの関わり方を意識していても、
「全然変わらない…」
「昨日も今日も叩いてる…」
と感じること、ありますよね。
でも、2歳の行動は今日できたことが明日できなくなることも珍しくありません。
成長は一直線ではなく、行ったり来たりしながら少しずつ進んでいきます。
すぐに“やめさせなきゃ”と焦らなくていい
叩く姿を見ると、どうしても
「今すぐやめさせなきゃ」
「早く直さないと」
と焦ってしまいます。
でも、2歳の“叩く”はクセではなく、気持ちの表現の未熟さから出ている行動です。
気持ちを言葉にしたり、代わりの行動を選べるようになるには、時間がかかります。
今日1回も叩かなかったかどうかよりも、
- 叩く前に一瞬ためらえた
- 大人の声かけで手が止まった
- 落ち着くまでの時間が少し短くなった
そんな小さな変化を“育っているサイン”として見てあげてください。
成長の途中で波があること
2歳の成長には、必ず“波”があります。
- うまくいっていたのに、急にまた叩くようになった
- 環境が変わったら荒れた(園のクラス替え、下の子が生まれたなど)
こうした揺り戻しは、珍しいことではありません。
むしろ、心が大きく動いているサインでもあります。
「前よりひどくなった気がする…」と感じる時期も、
実はその裏で、感情や自我が育っている途中だったりします。
“後退”に見える時期も、成長の一部だと知っておくと、少し気持ちが楽になります。
親が疲れてしまったときの視点の切り替え
毎日のように叩く場面に向き合っていると、
親のほうが先にしんどくなってしまいますよね。
そんなときは、
「この子をなんとかしなきゃ」ではなく、
「この子はいま、うまくできなくて困っているんだ」
という見方に切り替えてみてください。
また、ずっと一人で抱え込む必要はありません。
- 園の先生に様子を聞いてみる
- 家族に少し頼る
- 同じ年頃の親と話してみる
それだけでも、「うちだけじゃないんだ」と気持ちが軽くなることがあります。
親が疲れ切ってしまうと、どんなに良い関わり方も続けられません。
まずは、親自身が少し楽になる視点を持つことも、大切な“関わり”のひとつです。
叱るより“通訳”を。2歳の叩く行動の本当の意味
2歳の「叩く」は、
わがままでも、意地悪でも、親のしつけが悪いわけでもありません。
- 言葉がまだ足りない
- 感情のコントロールが未熟
- どう関わればいいか分からない
そんな“できなさ”が重なった結果として、手が出てしまっているだけなんですよね。
だから、叩いた行動そのものは止めつつも、
その奥にある気持ちまで一緒に受け止めてあげることが大切です。
親は「しつけ係」ではなく「気持ちの翻訳者」
叩いた場面で、親にできる一番大事な役割は、
「正すこと」よりも、気持ちを言葉にしてあげることです。
「悔しかったね」
「取られてイヤだったんだね」
そんなふうに、子どもの気持ちを“通訳”してあげることで、
子どもは少しずつ
- 自分の気持ちに気づく
- それを言葉で表現する
- 叩かずに伝える
というステップを学んでいきます。
親が毎回完璧にできる必要はありません。
感情的になってしまう日があっても大丈夫です。
「今日はうまく通訳できなかったな」
そんな日があっても、
また次の場面で、少しだけ意識できればそれで十分。
叱ることを減らして、
“通訳する関わり”を少しずつ増やしていく。
それだけでも、子どもはちゃんと前に進んでいきます。
まとめ
2歳の「叩く」は、決して悪意からくるものではありません。
その行動の理由は、発達段階ならではの“言葉の未熟さ”や“感情のコントロールの未熟さ”、そして“関わり方がまだ分からないこと”にあります。
親にできることは、シンプルに次の3つです。
- 叩いた行動を短く止める
- 気持ちを言葉にして代弁する
- 落ち着いた後で代わりの行動を一緒に考える
完璧にできなくても大丈夫。
うまくいかない日があっても、少しずつ子どもに寄り添いながら、気持ちの“通訳役”を続けることで、叩かずに気持ちを伝える力は確実に育っていきます。
焦らず、子どもの成長のペースに合わせて関わってあげましょう。


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