「お着替えしよう?」と言った瞬間に全裸で逃走。
「お風呂入るよ」と声をかければ床に転がってギャン泣き……。
2歳前後の「イヤイヤ期」、毎日のこととはいえ、親側の心も折れそうになりますよね。
しかし、2歳児の「イヤ!」は、決してわがままではありません。
彼らなりの「成長の証」であり、ちょっとした「遊びのスパイス」を加えるだけで、嘘のようにスムーズに動いてくれることがあるのです。
忙しい朝や夜のバタバタを10分減らして、心にゆとりを作ってみませんか?
今回は、私が幼稚園教諭として多くの保護者にアドバイスし、実際に「劇的にラクになった!」と効果を実感していただいた誘導テクニックをご紹介します。
プロの視点で見つけた、子どもが自分から動きたくなる驚きの仕掛けとは?
「イヤイヤ期の全体像をもっと知りたい!」という方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。 2歳児が言うことを聞かない心理的な理由から、避けるべきNG対応、そして親子で笑顔になれる毎日の関わり方まで、プロの視点から一歩踏み込んでまとめています。
なぜ2歳児は「お着替え・お風呂」を嫌がるのか?
対策の前に、まずは子供の頭の中を少しだけ覗いてみましょう。
- 「自分で決めたい!」自立心の爆発
自分の意志が出てきた時期。指示されると反射的に「嫌!」と言いたくなります。 - 「切り替え」が世界一苦手
今やっている遊びを中断して、別の行動に移るための脳のスイッチがまだ未発達なのです。 - 「やらされている感」への抵抗
「〇〇しなさい」という言葉は、彼らにとって自由を奪われる呪文のように聞こえています。
ポイント: 「言うことを聞かせよう」とするのではなく、「今やっている遊びを、お着替えやお風呂という名の遊びにアップグレードさせる」感覚を持つのがコツです。
【お着替え編】「逃走モード」を「変身モード」に変える
お着替えを嫌がる子には、「実況中継」と「擬人化」が効果絶大です。
遊びのテクニック:トンネル開通!特急列車ごっこ
ズボンの片足をトンネルに見立てます。
「おっ、トンネルが開通しました!右足特急、出発進行!シュシュポポ、シュシュポポ……トンネルを抜けられるか!?」と実況します。
エピソード:逃げ回っていたAくんの場合
いつもズボンを履かせるだけで15分格闘していた2歳のAくん。「ズボン履くよ!」と追いかけるのをやめ、パパがズボンを持って「あーあ、このトンネル、誰の足も通ってくれないから寂しいなあ……」と独り言。
Aくんがチラッと見た瞬間に「おっ、右足特急が来た!早い、早いぞー!」と足を入れさせると、Aくんはニヤリ。反対の足も「次はこっちのトンネルだ!」と、自分から進んで足を入れてくれるようになりました。
【お風呂編】「脱衣所拒否」を「冒険」に変える
お風呂への誘導は、「お風呂場の外」と「お風呂の中」の両方に仕掛けを作りましょう。
遊びのテクニック:氷の宝探し大作戦
前日に、小さなおもちゃ(恐竜やスーパーボールなど)をタッパーに入れ、水と一緒に凍らせておきます。
お風呂の時間になったら、「大変だ!恐竜さんが氷漬けにされた!お風呂の温泉で助け出そう!」と誘います。
エピソード:お風呂大嫌いなBちゃんの場合
「お風呂ヤダ!」と玄関まで逃げていたBちゃん。ママが冷凍庫から「氷の塊」を取り出して見せると、興味津々で近寄ってきました。
「お風呂の熱いお湯をかけないと、この子は助からないの……。Bちゃん、レスキュー隊になってくれる?」とお願いすると、Bちゃんは真剣な顔で「うん!」と頷き、自分から脱衣所へ直行。お湯で氷が溶けておもちゃが出てくるまで、夢中で湯船に浸かってくれました。
誘導をさらにスムーズにする「3つの黄金ルール」
遊びを取り入れる際に、以下の3つを意識するだけで成功率がグンと上がります。
- 「予告」で心の準備をさせる
「あと1回滑り台をしたらお着替えね」「タイマーがピピってなったらお風呂の冒険だよ」と、前もって伝えておきましょう。 - 親の「演技力」が鍵
「お風呂入るよー(棒読み)」ではなく、「うわあ!お風呂に怪獣がいるかも!?」と、親自身が楽しんでいる姿を見せると、子供は必ず食いつきます。 - 「2択」で選ばせる
「着替える?着替えない?」ではなく、「アンパンマンのシャツと、青いシャツ、どっちが今日のヒーロー?」と、着替える前提で選択肢を与えましょう。
まとめ:10分の余裕が「心の余裕」を生む
イヤイヤ期の対応は、正直言って体力も精神力も使います。
しかし、力ずくで着替えさせてお互い涙を流す20分より、遊びを取り入れて笑いながら進める10分の方が、結果的に親の負担は軽くなります。
完璧にできなくても大丈夫。
今日紹介したテクニックが一つでもハマれば、それは大勝利です!
まずは明日の朝、「ズボンのトンネル」から試してみませんか?


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