3歳の癇癪はなぜ2歳よりひどい?「分かっているのにできない」理由と正しい対処法

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「3歳の癇癪がひどい…」
「2歳よりひどい気がする」
「順番は分かっているのに待てない」

そんな悩みで検索して、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

3歳の癇癪は、イヤイヤ期の延長のように見えますが、実は少し性質が違います。
2歳は衝動的に爆発することが多いのに対し、3歳は「分かっているのにできない」葛藤型のかんしゃくが増えていきます。

✔ 順番の意味は理解している
✔ ルールも分かっている
✔ でも待てない
✔ だから爆発する

この状態を見ると、つい
「分かってるよね?」
「もう3歳なんだから」
と叱りたくなりますよね。

けれど、3歳の癇癪はわがままではありません。

発達段階として、感情を強く動かす脳の働きと、感情コントロールを担う前頭前野(理性のブレーキ)の発達がまだ追いついていないために起こる、自然な現象です。

つまり、
「分かっているのにできない」は怠けではなく、発達途中の脳の仕組みによるものなのです。

この記事では、

・3歳の癇癪はなぜ2歳よりひどいと感じるのか
・言っていることは分かるのにできない理由
・やってはいけない叱り方
・保育士視点で見る具体的な対処法と落ち着かせ方

を、分かりやすく解説します。

今つらいのは、成長が進んでいる証拠かもしれません。
まずは「なぜ起こるのか」から、一緒に整理していきましょう。

目次

3歳の癇癪はなぜ2歳よりひどくなるの?

「3歳の癇癪が2歳よりひどい気がする…」
そう感じる保護者の方は少なくありません。

実はこれは、発達がうまく進んでいるからこそ起きる変化でもあります。
3歳は“できない子”なのではなく、“分かるようになった子”だからこそ苦しむ時期なのです。

ここでは、3歳の癇癪が2歳より激しく感じる理由を、発達段階の視点から解説します。

① 理解力が急成長する時期だから

3歳になると、理解力が一気に伸びます。

・順番の意味は理解できる
・ルールも分かる
・「次は〇〇だよ」と言えば通じる

一見すると「もうできるはず」に見えます。

しかし問題はここです。

理解できることと、実行できることは別。

3歳は頭では分かっていても、それを行動に移す自己コントロール力がまだ未熟です。
「順番だと分かっているのに待てない」という状態が生まれます。

この“理解と実行のギャップ”が、2歳よりひどい癇癪につながる大きな理由のひとつです。


② 理性と感情の衝突が起きるから

3歳の癇癪の正体は、理性と感情の衝突です。

感情を強く動かす部分は活発に働きますが、感情コントロールを担う前頭前野(理性のブレーキ)はまだ発達途中です。

つまり、

・欲しい
・やりたい
・今すぐ

という強い感情が湧いたとき、それを止めるブレーキが弱い状態なのです。

その結果、

「分かるけどできない」

という葛藤が起こります。

ここで大人が理屈で説明したり、長く叱ったりしても、感情が優位な状態ではほとんど届きません。
むしろ叱りすぎが悪循環を生むこともあります。

③ 自我がより強くなる時期だから

2歳は衝動型の爆発が多い時期です。

しかし3歳は少し違います。

・自分で決めたい
・自分でやりたい
・思い通りにしたい

という自我がぐっと強くなります。

同時に、

・順番
・交代
・我慢

という社会的ルールも理解できるようになります。

だからこそ、

やりたい自分
でも待たなければいけない現実

この間で葛藤が起きます。

2歳は「嫌!」で終わりますが、
3歳は「分かっているのにできない」ことで、より大きく爆発するのです。

つまり、3歳の癇癪が2歳よりひどく感じるのは、発達が止まっているからではなく、むしろ成長しているからこそ起きる現象なのです。

3歳が「分かっているのに爆発する」本当の理由

3歳の癇癪で多いのが、このパターンです。

・順番は理解している
・ルールも分かっている
・でも待てない
・そして爆発する

ここで大人は思います。

「分かってるよね?」
「どうしてできないの?」

でも実は、3歳の心の中ではもっと複雑なことが起きています。

順番は理解している。でも待てない。

3歳は「順番」「交代」「あとでね」といった概念をかなり理解できる発達段階にあります。

だからこそ、

待てない自分
できない自分

に気づいてしまいます。

2歳のような衝動型の爆発とは違い、
3歳は“分かっているのにできない”葛藤型の爆発なのです。

だから自分に腹が立つ

実は、3歳は他人にだけでなく、自分にもイライラしています。

・やりたいのにできない
・我慢しなきゃいけない
・でも我慢できない

この内側のストレスが積み重なり、感情が一気に爆発します。

これが「感情の二次爆発」です。

最初は「待ちたくない」という一次感情。
そこに「できない自分への悔しさ」が加わり、爆発が大きくなるのです。

だから2歳よりひどいと感じることがあります。


「分かってるよね?」が悪化させる理由

癇癪の最中に、

「分かってるよね?」
「さっき言ったよね?」
「もう3歳なんだから」

と声をかけていませんか?

この言葉は、理性に訴える言葉です。

しかし、爆発している最中は感情が優位で、前頭前野(理性のブレーキ)はうまく働いていません。
感情コントロールができない状態です。

そこに“できていない事実”を突きつけられると、

・自分はダメだ
・怒られた
・否定された

という気持ちが上乗せされます。

すると、

悔しさ → 怒り → さらに爆発

という悪循環が起きます。

「分かっているのにできない」子に対して、
「分かってるよね?」と確認することは、
できない自分を責める材料を増やしてしまうのです。

3歳の癇癪は、わざとではありません。
発達途中の脳が、理性と感情の間で揺れているサインです。

だからこそ必要なのは、
理解を問い詰めることではなく、まず感情を受け止めること。

次の章では、やってはいけない叱り方と、正しい対処法を具体的に解説します。

やってはいけない叱り方

3歳の癇癪が続くと、つい強く言いたくなりますよね。

・「さっき言ったよね?」
・「分かってるよね?」
・「どうしてできないの?」
・長い説教

でも実は、これらの叱り方は逆効果になりやすいのです。

なぜなら、3歳の癇癪は“分からない”のではなく、“分かっているのにできない”状態だからです。

「さっき言ったよね?」が逆効果な理由

この言葉は、大人にとっては「思い出させる」ための声かけです。

けれど子どもにとっては、

・できなかった事実の再確認
・失敗の指摘

になります。

癇癪中はすでに感情が高ぶり、前頭前野(理性)はうまく働いていません。
そこへ「できていない事実」を突きつけられると、恥ずかしさや悔しさが刺激され、さらに爆発しやすくなります。

「分かってるよね?」が苦しくなる理由

この言葉には、

「分かっているなら、できるはず」

という前提が含まれています。

でも3歳は、
分かっていても実行する自己制御力がまだ未熟な発達段階です。

感情コントロールのブレーキが弱い状態で、「できるはず」と言われると、

・自分はダメだ
・期待に応えられない

という気持ちが生まれます。

その結果、怒りや悲しみがさらに強まり、悪循環に入ってしまいます。


長い説教が届かない理由

癇癪のピーク時は、いわば“戦うか逃げるか”のモード。

心拍数が上がり、ストレス反応が強くなり、思考は狭まっています。
この状態では、大人の長い説明はほとんど入りません。

それどころか、

「まだ怒られている」
「責められている」

という印象だけが残ってしまいます。

理性を刺激しても、今は動かない

3歳の癇癪は、理性よりも感情が優位な状態です。

だからこそ、

理屈で説得する
正論で押さえ込む
理解を確認する

こうしたアプローチは、タイミングが早すぎるのです。

必要なのは、
まず感情を落ち着かせること。

理性が戻ってきてから、短く、具体的に、淡々と伝えるほうが、ずっと効果的です。

次の章では、3歳の癇癪にどう向き合えばいいのか、具体的な対処法を解説します。




3歳の癇癪への正しい対処法

3歳の癇癪は、「分かっているのにできない」発達段階だからこそ起きるもの。
だから対処法も、“理解させる”より“整えてあげる”ことがポイントになります。

ここでは、家庭でも幼稚園でも実践できる具体的な対処法を紹介します。

① まず気持ちを受け止める

癇癪が起きたとき、最初にやることは「正す」ことではありません。
まずは感情を受け止めることです。

例えば、

・「待ちたかったね」
・「悔しかったね」
・「まだやりたかったんだよね」
・「自分でやりたかったね」

この声かけは、甘やかしではありません。
感情コントロールの土台を育てる関わりです。

3歳はまだ、自分の気持ちをうまく言語化できません。
大人が代わりに言葉にしてあげることで、興奮が少しずつ下がっていきます。

ポイントは、

・短く
・落ち着いた声で
・評価を入れずに

「でも」「だからダメ」はまだ言いません。

まずは、感情を安全に出せる場所だと感じさせることが先です。

② 落ち着いてからルール確認

その場で説教しない

泣き止んで呼吸が落ち着いてきたら、はじめて理性が戻ってきます。
このタイミングで、短くルールを確認します。

・「順番だったね」
・「投げるのは危ないね」
・「お友だちは叩かないよ」

長い説明は必要ありません。

癇癪のピーク中に伝えても入らないことは、すでに見てきた通りです。
“落ち着いてから”“短く”“淡々と”が基本です。

大事なのは、

怒りながら教えないこと。
責めながら伝えないこと。

感情が収まった後のほうが、学びはずっと深くなります。


③ 成功体験を作る

5秒待てたらOKにする

3歳にいきなり「ちゃんと待ちなさい」はハードルが高すぎます。

だから、

・5秒待てたらOK
・1人分待てたらOK
・声を出さずにいられたらOK

など、小さく区切ります。

成功体験が増えると、

「待てた」
「できた」

という感覚が積み重なり、自己制御力は少しずつ伸びていきます。

“できないことを叱る”より、
“できた瞬間を拾う”ほうが、成長は加速します。

④ 事前予告で爆発を減らす

「あと1人だよ」

3歳は、突然の終了や急な切り替えが苦手です。

だからこそ、事前予告がとても効果的です。

・「あと1人で順番だよ」
・「あと5分でおしまいだよ」
・「時計の針がここまで来たら終わりね」

見通しが持てるだけで、不安や焦りが減ります。

“突然取り上げられた”と感じると爆発しやすくなりますが、
“分かっていた変化”なら受け入れやすくなります。

3歳の癇癪対処で大切なのは、

・感情を先に整える
・理屈はあと
・小さな成功を積む
・爆発しにくい環境を作る

こと。

今はまだ、完璧にできなくて当たり前。
でもこの積み重ねが、5歳、6歳の「待てる力」につながっていきます。

次は、「それでも不安なときのチェックポイント」について解説します。




それでも不安なときのチェックポイント

ここまでお伝えしてきたように、3歳の癇癪は発達段階による自然な現象であることがほとんどです。

ですが、
「本当に大丈夫かな?」
「少し心配かもしれない…」
と感じる場合もありますよね。

その“親の直感”も大切にしていいものです。

ここでは、専門機関への相談を検討してもよい目安をお伝えします。

① 1日中続く・切り替わる時間がほとんどない

通常の3歳の癇癪は、強くても一時的です。
爆発しても、落ち着く時間があります。

しかし、

・朝から晩まで怒りが持続している
・楽しい時間がほとんどない
・毎日長時間続いている

といった場合は、ストレス過多や発達特性など別の要因が隠れていることもあります。

「癇癪の頻度」よりも、
“切り替わる時間があるかどうか”がポイントです。

② 自傷行為や強い攻撃性がある

・頭を強く打ちつける
・自分を傷つける行動が頻繁にある
・他児や大人への強い攻撃が止まらない

こうした行動が繰り返される場合は、早めの相談が安心につながります。

一時的に出ることはありますが、
強度が強い・頻度が高い場合はサポートが必要なこともあります。

③ 睡眠が極端に乱れている

睡眠は感情コントロールに大きく影響します。

・寝つくまでに何時間もかかる
・夜中に何度も激しく起きる
・極端に短時間睡眠が続いている

こうした状態が続くと、日中の癇癪も悪化しやすくなります。

睡眠の乱れは、体や心のSOSのサインであることもあります。


専門機関相談の目安

・園の先生からも強い指摘がある
・家庭と園の両方で強い困り感がある
・親の心が限界に近い

このような場合は、

・かかりつけ小児科
・市区町村の子育て相談窓口
・発達相談センター

に一度話をしてみるのもひとつの選択です。

相談=診断ではありません。
「様子を見ましょう」と言われて安心できるケースも多いです。

大切なのは、

“問題があるかどうか”を探すことよりも、
“親子が楽に過ごせる方法を見つけること”。

3歳の癇癪は多くの場合、成長途中の揺れです。
けれど、親が一人で抱え込む必要はありません。

次は最後に、ここまでのポイントをまとめます。




まとめ

3歳の癇癪がひどい。
2歳より激しくなった気がする。
順番は分かっているのに待てない。

そんな姿を見ると、不安にもなりますし、つい強く叱ってしまうこともありますよね。

でも、今日お伝えしてきた通り――

・3歳の癇癪は発達の証
・理性と感情の衝突が原因
・「分かっているのにできない」発達段階
・分かっている前提で叱らないことが大切
・まずは気持ちを受け止めることが近道

3歳は、理解力が大きく伸びる時期です。
だからこそ、できない自分との葛藤が生まれます。

癇癪は「困った行動」ではありますが、
同時に「育っている途中」のサインでもあります。

理屈で押さえ込むより、
感情を整えるサポートを。

叱りすぎる悪循環に入る前に、
まずは共感から。

今はまだ、ブレーキが未熟なだけ。
少しずつ、確実に、感情コントロールの力は育っていきます。

今が一番ぶつかる時期。
でも、伸びる直前です。

どうか今日も、あなた自身も責めすぎませんように。


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