【保育士・幼稚園教諭向け】クラス運営に役立つ本5選|全年齢+年齢別に分けて実践レビュー!

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「毎日のクラス運営がうまくいかない」「どう関わればいいか分からない子がいる」。
新人・若手保育士、そして保育の壁にぶつかった経験のある先生なら、一度は感じたことがある悩みではないでしょうか?

この記事では、保育士歴20年以上の筆者が、実際の保育現場で何度も助けられた本を5冊厳選してご紹介します。
全年齢に共通して役立つ本と、年齢別(1歳~5歳児)に特に参考になった本をそれぞれ紹介
明日から使えるヒントが必ず見つかります!

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目次

クラス運営に悩んだとき、どう乗り越える?

悩んで当然。大事なのは“立ち止まって考える力”

  • 「うまくいかない日」は必ずある
  • 書籍は視点を広げ、具体的なアイデアを与えてくれるツール(現代はネットで調べれば何でも情報が手に入ります。極端な話、保護者も保育者と同じ情報を簡単に手に入れることができるということです。それよりも深く学び、知識を手に入れるという点では、書籍を強くおすすめします。)

本選びのポイントは“年齢×場面”

  • 年齢によって対応の引き出しが変わる
  • 一冊読むだけでも**「なぜこの子はこうなんだろう?」と考える習慣が身につく**
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全年齢に役立つ!クラス運営の基本を学べる本2選

① 『ちょっと気になる子の理解と育ち 知恵とワザ 保育の中のヒント集』(久保山茂樹)

【内容の特徴】

この本は、友達とどうしてもトラブルになってしまう子ども、クラスの活動に入らない子ども、いつも一番になりたくて、なれないと困った行動をとってしまう子どもなどなど…

ちょっと気になる子ども達と毎日を過ごす保育者の方々が、一人ひとりの子どもに丁寧に目を向け、とことん考えて、関わっては修正することを繰り返し、子どもとの関係をつむいでいこうとする中でみつけ出した『知恵とワザ』を集めて作った、これまでにない本です。

【おすすめポイント】

「幼児の姿」「幼児の姿をどう読み取るか」「手だて:こういう働きかけをしてみたら?」「指導のポイント」「その後の姿は?」「子どもの姿から想像すると」「集団としての学び・育ち」「ここがポイント」「久保山先生のまとめ」となっており、幼児の姿をどうとらえ、どういった働きをしたらどう変わっていったかがわかる、ケーススタディ的な構成。

保育の中のヒント集。ちょっと気になる子の子育てにも保育にも役立ちます。

② 『気になる子の「できる!」を引く出すクラスづくり』(福岡 寿)

【内容の特徴】

気になる子がクラスで力を発揮するには、気になる子本人への個別対応の前に、まずはクラスづくりが重要です。
本書では、園児の実行機能を育てるためのクラスづくりについて解説します。

≪園児の実行機能が育つとどうなる?≫

園児が自ら考えて行動できるようになる
→クラス全体にいきいきとした雰囲気が生まれ、園児同士で育ち合う環境となる
→育ち合いの中で気になる子の「できる!」が引き出され、力が発揮される

【おすすめポイント】

  • 一日の流れに沿って「登園」「朝の会」「主活動」「昼食」など具体的な活動場面ごとに解説するので、日々の保育に活かしやすい内容になっています。

年齢別で特に参考になった本3選(1~5歳児)


③ 『0・1・2歳児の保育で大切なこと』(小学館)

【対象年齢】0~2歳児

【内容の特徴】

本書は、乳児保育における「子ども一人ひとりの育ちを尊重すること」「保護者との信頼関係の築き方」「園での暮らし方の工夫」など、0・1・2歳児保育において大切な視点や考え方を、具体的なエピソードとともに解説しています 。特に、言葉を獲得していない子どもとのコミュニケーションの難しさや、子どもたちが発するサインを感じ取り、応答的に対応することの重要性が強調されています 。また、保育者が子どもをよく観察し、「見守る」ことも大切な関わり方の一つであると述べられています 。

【おすすめポイント】

  • 実践に基づいた内容:東京家政大学ナースリールームでの豊富な実践エピソードを通じて、理論だけでなく実際の保育現場での対応が学べます 。
  • 保育者向け講座の再現:保育者向けに行われた「せんせいゼミナール」の全9回のオンライン講座を紙上で再現しており、体系的に学ぶことができます 。
  • 子どもとの関わり方の工夫:言葉を獲得していない子どもとのコミュニケーションの取り方や、子どもたちが発するサインを感じ取り、応答的に対応する方法が具体的に示されています 。
  • 保護者との信頼関係の築き方:保護者との関係性の作り方や、信頼関係を築くためのポイントが解説されています 。
  • 初心者からベテランまで対応:初めて乳児保育に携わる保育者から、経験豊富な保育者まで、幅広い層にとって参考になる内容が詰まっています 。

④ 『新人担任が知っておきたい!3・4・5歳児保育のキホンまるわかりブック』(今井和子/石田幸美)

【対象年齢】3~5歳児

【内容の特徴】
この本では、子どもをやる気にさせるほめ方やしかり方、生活習慣を楽しく身につける方法、遊びの発展のさせ方、仲間外れやケンカへの対応、異年齢活動のメリットの活かし方、保護者に信頼される働きかけなど、日々の保育で直面する疑問や悩みへの解決ヒントが満載です。

【おすすめポイント】

  • 年齢別の発達理解と対応法がわかりやすく整理されており、すぐに実践に活かせる
  • トラブル対応や保護者との関わりなど、現場で役立つ具体的なアドバイスが満載

【園での実践レビュー】
1. 発達段階に応じた対応ができるようになった
本書の年齢別の特徴やかかわり方の具体例が非常に参考になり、3歳児の「イヤイヤ」にも落ち着いて対応できるようになりました。特に「まず共感する」「安心できる環境をつくる」といった基本が、自信を持って関われる土台に。

2. トラブルや保護者対応も安心して臨めた
「子ども同士のけんかの捉え方」や「保護者への声かけの工夫」は、実際の現場ですぐに役立ちました。特に初めての個人懇談では、本書の例を参考にメモを作って臨み、信頼関係の一歩を築けたと感じています。


⑤ 『5歳児の協同的学びと対話的保育 年齢別・保育研究』(加藤繁美)

【対象年齢】5歳児

【内容の特徴】
本書では、茨城大学教育学部附属幼稚園での実践をもとに、子どもたちが対話を通じて協同的に学ぶ姿や、保育者がそのプロセスをどのように支援するかが具体的に描かれています。例えば、地震支援プロジェクトやウサギの当番活動、池再生プロジェクトなど、子どもたちが自らの興味や関心をもとに活動を展開し、保育者がその過程を見守り、対話を重ねながら支援する様子が紹介されています。これらの事例を通じて、5歳児の「心地よい背伸び」を促す保育の在り方が示されています。

【おすすめポイント】

  • 子どもの主体性を引き出す保育実践:対話を通じて子ども同士が学び合う姿を具体的な事例で紹介。
  • 保育者の関わり方が学べる:見守りと対話を重視した支援の手法が明確で、新人から中堅まで参考になる。

【園での実践レビュー】
『5歳児の協同的学びと対話的保育』を読んで、まず意識したのは「子ども同士の対話を待つこと」でした。これまではトラブルや行き詰まりが見えた瞬間にすぐ介入しがちでしたが、本の中で紹介されていたように、保育者が「見守ること」で子どもたちのやり取りが深まる場面をいくつも体験できました。

特に印象的だったのは、グループ活動で何かを決めるとき。「どうする?」「それはちょっといやだな」といったやり取りが生まれ、最初はまとまらなかった話し合いが、少しずつ妥協や提案を経て進んでいく姿に驚きました。まさに「心地よい背伸び」をしているような時間でした。

実践してみて思ったのは、対話的な保育は時間もエネルギーもかかるけれど、そのぶん子どもの内側の変化がよく見える、ということ。これからも「答えを教える」のではなく、「問いを大切にする保育」を続けていきたいと思わせてくれる実践でした。


まとめ

保育の正解は一つではなく、子どもによって関わり方は変わります。
今回ご紹介した本は、**迷ったとき・悩んだときに支えになる“心の道しるべ”**です。
本から得た視点と保育現場での経験を重ねることで、クラス運営に自信が持てるようになります。
焦らず一歩ずつ、あなたらしい保育を育てていきましょう。

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