【ダンボールから広がる、子どもたちの世界】

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―読み聞かせや絵本とつながる、遊びの可能性―

先日、クラスの子どもが、片付け用に置いていたダンボールを見つけて、遊びに使いはじめました。

「これは遊びたいサインだな」と感じて、他のダンボールをいくつか用意してみると──

そこから始まったのは、子どもたちの想像を超える物語。

まずはダンボールの家づくり。「ドアがいる!」「中に入れるようにしよう」と相談しながら工夫を重ね、さらに「今度は自動販売機をつくろう!」とアイデアが発展していきました。

空き容器を使って飲み物をつくり、押すと出てくるように工夫する姿は、まさに小さな技術者たちの集まり。

こうした遊びの中で、子どもたちに自然と育っていくものがあります。

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目次

ダンボール遊びが育てる4つの力

🔹 協調性
「これどうする?」「手伝って!」とやり取りを通じて、友だちと協力しながら作り上げる経験。

🔹 創造力
身の回りの素材からイメージを膨らませ、自分たちだけの世界をつくる力。

🔹 試行錯誤力・粘り強さ
思ったようにいかないときも、「どうしたらできるかな?」と試してみる姿勢。

🔹 自己肯定感
「やってみたらできた!」という小さな成功体験が、子どもの自信につながります。

絵本の世界ともつながるダンボール遊び

実は、今回の遊びを見ながら私が思い出していたのが、いくつかの【絵本】たちです。

子どもたちの遊びと絵本の世界は、とてもよく似ています。
読み聞かせを通じて出会った物語が、日常の遊びとつながって、子どもの心の中でふくらんでいくのです。

ここで、今回のような遊びにぴったりの絵本を3冊、ご紹介します。

📖おすすめの絵本

1. 『すすめ!ダンボールごう』(竹下文子/鈴木まもる)

ダンボールでつくった乗り物で、どんどん冒険していくお話。子どもたちの「やってみたい!」を引き出してくれます。

2. 『流星!ダンボールマン!!』

ある不思議な星にすんでいる、エンゾ。なにやら悲しげなエネルギーに包まれている。いじめっこたちが、いつもエンゾを傷つけているからだ。あるとき、いじめっこたちに悪いエネルギーをもった「わるくちだま」をぶつけられて、逃げ込んだのはふるい遺跡だった。エンゾはここでみつけた、かっこいいロボットの絵をもとに、ダンボールマンをつくる。ふたたび現れたいじめっこたちが、「わるくちだま」を投げると、とつぜん、ダンボールマンが光を放ち……

3. 『わたしのおうち』(かんざわとしこ)

子どもって、おうちごっことか秘密基地が大好きです。そんな子ども心をくすぐる一冊。春の原っぱに、ダンボールでおうちを作っていきます。ページが進むにつれ だんだんおうちが出来上がっていく過程は大人もわくわくしてきます。出来上がったおうちで遊ぶ様子や子どもらしい遊びかたに、ほのぼのします。

おわりに

何気なく置かれていたダンボールが、子どもたちの想像と創造の世界を広げる素材になる。
そして、その遊びは、絵本の物語ともつながっていきます。

大人が「ただの箱」と思っていたものが、子どもにとっては宝物。
こうしたひらめきや「やってみたい!」に寄り添える環境を、これからも大切にしていきたいと思います。

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