イヤイヤ期の子どものこんな姿に困っている、どう接すればいいのと、手を焼いているお母さん方は多いことと思います。
今回はイヤイヤ期の特徴や接し方について、書いていきたいと思います。
【イヤイヤ期にはこんな姿が・・・】
2~3歳にかけては自我の芽生えの時期と言われるように、要求がかなりはっきりしてきます。
第一次反抗期とも言われ、自分でいろいろなことができるようになり、それだけに、自分でやってみたいことが増えてきます。
- 着替えも「この服イヤ」「パンツはかない」
- ご飯を食べるのも「イヤ」「もういらない」
- トイレ行くのも「イヤ」「おしっこでちゃったー」
- 洗濯して乾いていないのに「この服着ていく」と泣く
- 買い物中に「これ買って!」とダダをこねる
- 何でも「自分で!」とやりたがる
- でもできなくて癇癪を起こす
大人にはこれが「反抗的になった」「言うことを聞かなくなった」と映るのです。
イヤイヤ期真っ只中の人、イヤイヤ期をようやく過ぎた人、これからイヤイヤ期を迎える人、様々だと思います。
なんでこんな大変な思いをしないといけないの?と言いたくなると思います。
でも、こんなイヤイヤ期にも理由があるんです。
2歳くらいの子どもは、
- 自分でできるようになってきたことが楽しい→自分でやってみたい!
- やってみたいけど、まだ技術が伴っていないからうまくできない
- 「できない」とか「手伝って」と、言葉でうまく伝えられない
- 脳の機能が未熟で我慢ができない
- だから泣いたり、癇癪をおこしたりする
と、こんな感じです。
(※イヤイヤ期の子どもにオススメの絵本を最後にのせています。)
【イヤイヤ期の大人の対応として3つの方法が考えられます。】
☆1つ目は『子どもの自立的な反抗を喜ぶこと』です。
これまでの子どもは「お母さんと一心同体というか一緒」という感覚だったんですね。
それが少しずつ、「ちょっと違うぞ・・・」「ぼくは、ぼくなんだ」「わたしにはしたいことがあるんだ」と自分というものを意識し始めます。
それが『自我』っていうものなんです。
このような姿が見られるようになったということは、子どもが『しっかり発達している証拠』なので喜ばしいことです(とは言ってもお母さんたちは大変ですよね)。
☆2つ目は『いきなり怒らないこと』です。
怒って無理に抑えつけようとすれば、癇癪をおこしたり、泣いたり、その場に寝転がったりして、自分の思いを体をいっぱい使って表現します。
そんな時・・・
「もう知らない!」「好きにしなさい!」は、NG。
たぶんさらに激しく泣き叫ぶことになるかもしれません。
また、親が手を貸してボタンを止めたり、靴を履かせようとすると、「自分で!」と言ってやりたがります・・・が、なかなかできません。
大人が手伝いでもしようとすれば、癇癪を起こし泣き出します。
子どもは自立をしようとしているのです。
こういう時、一番必要なことは子どもの今の気持ちを理解してあげることかなと思います。
「〇〇したかったんだね」「いやっだったね」「欲しかったんだね」と。
大人からしてほしいことを伝える時は、ここで子どもの気持ちを受け止めてから、「○○したかったんだね」「でも~だから△△しようね」と切り返して伝えるといいと思います。
僕が以前、子どもについての研修を受けた時の話ですが、『子どもの思いを10個聞いたら、大人の要求を1つ返す』ちょっと極端ですが、それくらい子どもの声を聞くのって大切ということです。
もちろん10個も聞かなくていいですよ💦そんなに聞いていたら大変ですから。あくまでも、「それくらいの気持ちで」ということです。
大人も自分の意見を否定されるより、受け入れてもらえた方が、その続きが話しやすいですよね。
子どもも同じです。一人の人間です。
また、自分でしたいという気持ちを尊重するためには、自分でボタンや脱ぎ履きがしやすい服や靴を用意してあげるのも1つの方法だと思います。
☆3つ目は『子どもと一緒にどうすればいいか判断したり、納得させること』です。
まだ自分の言葉で十分に気持ちを表現できない子どもには、選択肢を示してあげるといいと思います。
パンツをはくのが嫌なら、パンツを2枚持ってきてあげて「どっちにする?」、それでも「イヤ」なら「じゃあ一緒に探しに行こうか?」と、とことん付き合ってあげてください。
トイレに行くのが嫌で、おしっこが出てしまっても「今度は出る前に言ってね」「きれいにしようね」と一緒にきれいに拭いたり、着替えを手伝ったりしてあげてください。
子どもって自分がしてもらったことを、大きくなった時に人にしてあげられるようになるんです。
自分がしてもらっていたから、人にどうすればいいのかが、分かるからです。
優しくされた子は、人にも優しくできるんです。
ただ危険なことは、毅然とした態度で「○○になると危ないからダメ」などというように繰り返し伝えていくことが大切だと思います。
叱るのではなく丁寧に繰り返し伝える。根気のいることですが、真剣な表情で「危険だ」ということを伝えていってあげて下さい。
【まとめ】
イヤイヤ期に子どもと2人で家の中に1日中いて煮詰まってしまったら・・・
気分転換に外に出るのもいいと思います。歩くことは脳の発達にもいいと言われています。
散歩で色々な物の発見を楽しんだり、長距離を歩いたり、思い切り走り回ったり、たくさん体を動かすと気分もスッキリしますよ。
もし外に出られないのであれば、こちょこちょとくすぐりあうだけでもいいと思いますよ。いつの間にか笑いあったり、スキンシップを取ったりできるので、気持ちも落ち着くのではないでしょうか。
イヤイヤ期は大体半年から1年くらいと言われています(もちろん個人差も、ありますが)。その後、子どもはグッと成長します。
子どもの未来の姿を想像しながら、接していくのも楽しいと思いますよ。
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