子どもの利き手はいつ決まるの?左利きは矯正した方がいい?

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子どもの利き手はいつ頃決まるのか?

子どもが左利きで、矯正するべきか悩んでいる…

という親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、利き手の定まり方、なかなか子どもの利き手が定まらない、左利きを矯正するべきか、などについて解説していきます。

お子さんの利き手についてお悩みの方は参考にしてみて下さい。

目次

【利き手の定まり方】

子どもの利き手が定まるのは早ければ2歳頃から、一般的には5歳から7歳の間であることが多いです。

ちなみに、日本人の左利きの割合は、およそ11%と言われています。

ここでは子どもの利き手がどのように定まっていくのかを見ていきたいと思います。

《利き手の確立》
子どもがさまざまな活動を通じて自然に進行します。
例えば、描画や工作などの創造的な活動では、子どもはどちらの手を使いやすいかを自然に感じ取ります。
また、食事の際にスプーンや箸を使うときも、どちらの手を使いやすいかを子どもは自然に選択します。

スポーツや遊びも利き手の確立に影響を与えます。
例えば、野球のバッティングやサッカーのシュートをするとき、子どもはどちらの手を使いやすいかを感じ取ります。その結果、特定の手が優れていると感じれば、それが少しずつ利き手となっていく可能性が高まります。

子どもの利き手の大部分は、子ども自身が自然と身に付けていくということですね。

また、家庭環境や文化的な影響も利き手の確立に影響を与えることがあります。
例えば、親が特定の手を使うように教えたり、特定の手を使うことが社会的に好ましいとされる場合、子どもはその手を利き手として選択する傾向があります。

僕の教え子で双子がいたのですが、家庭で食事をする時に向かい合わせに座っていたため、1人は右利き、もう1人は左利きになったそうです。
お互いに相手も持ち方を真似していたということです。
これは環境的な要因の1つですよね。

これらの具体例から分かるように、利き手の確立は子どもの日常生活や経験に根ざしています。

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【日本人に右利きが多い理由】

右利きが多いのは、文化や歴史的な要因、そして遺伝的な要素が影響しています。

  1. 文化的影響: 日本では、古くから右利きが好まれる傾向がありました。たとえば、古代の武士階級では、右利きが戦闘で有利であるとされ、右利きを重視する風習がありました(急所である心臓が左側にあるので、そこを守るため)。その影響は現代にも残り、右利きを使うことが一般的に好まれています。
  2. 教育制度: 日本の教育制度では、書道や漢字の練習など、多くの活動が右手を使って行われます。書き順も右利きの人が書きやすいようになっていますよね。このような教育環境下で右手を使うことが促進されるため、右利きが多いと考えられます。
  3. 遺伝的要素: 利き手は遺伝的な要素も影響します。親が右利きである場合、子どもが右利きになる可能性が高くなります。そのため、世代を通じて右利きが多いという遺伝的な影響も考えられます。

これらの要因が組み合わさって、日本人に右利きが多い傾向があります。

【子どもの利き手が定まらない】

子どもの利き手がなかなか確立しなくても大丈夫です。利き手の確立は個人差があり、一律に決まるものではありません。

特に幼少期や小学校入学前の段階では、子どもの利き手はまだ確立されていない場合があります。
このような場合、子どもが自然なペースで利き手を確立するのを待つことが重要です。

利き手が確立しない場合でも、子どもが日常生活や学習に支障をきたさない限り、特に問題はありません。

多くの場合、子どもが自分自身で利き手を見つけることができるように、機会を提供し、サポートすることが重要です。

基本は見守るスタイルで良いと思います。

ただし、子どもが利き手を変えることに興味を示す場合や、利き手の確立に問題がある場合は、医療や教育の専門家に相談することが適切です。


【利き手は矯正した方が良いの?】

右利きの親御さんからすると、左利きのお子さんを見ていると、何かと不便なのではないか、右利きに強制した方が良いのではないか?と悩むこともあると思います。

しかし、基本的に矯正はしなくて大丈夫です。逆に無理に矯正したことで、以下のような弊害が出てしまう可能性もあります。

  1. ストレスや不安感: 子どもが自然に使いやすい手ではなく、強制的に利き手を変えようとすると、ストレスや不安感を引き起こす可能性があります。これは、子どもが自分の能力に自信を持つことや、日常生活でのストレスにつながる可能性があります。
  2. 学習の遅れ: 利き手を変えるために時間やエネルギーを費やすことは、学習や成長に影響を与える可能性があります。子どもが本来の利き手を使わないことで、学習の遅れや学業成績の低下が起こることがあります。
  3. 身体的な問題: 利き手の強制的な変更は、身体的な問題を引き起こす可能性があります。例えば、筋肉のバランスが崩れたり、姿勢が悪くなったりすることがあります。
  4. 心理的影響: 利き手を変えることが子どもの自己アイデンティティや自尊心に影響を与えることがあります。自然な利き手を否定されることで、子どもが自分自身を受け入れるのに困難を感じる可能性があります。

以上の理由から、利き手の強制的な矯正は慎重に考える必要があります。

日本の社会全体が基本、右利き想定で作られている物が多いですが、最近は左利き用のはさみや野球のグローブは当たり前にありますし、他にも左利き用の「財布」「ゴルフクラブ」「ギター」「マウス」「調理ベラ」「きゅうす」「スマホカバー」などもたくさん出回っています。

通常は、子どもが自然に利き手を確立するのを尊重し、支援する方が良い結果をもたらすことが多いです。

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【まとめ】

利き手の矯正は、子どもの健康や発達に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、慎重に検討する必要があります。

まず第一に、利き手の強制的な変更が子どもに与える心理的な影響を考慮する必要があります。子どもが自然に使いやすい手を否定されることは、自己アイデンティティや自尊心に負の影響を与える可能性があるからです。これは、子どもが自信を失い、学習や社会的な関係において困難を経験する可能性があることを意味します。

さらに、利き手の変更が子どもの学習や成長にも影響を与える可能性があります。子どもが本来の利き手ではなく、新しい利き手を使うためにエネルギーや時間を費やすことは、学習の遅れや学業成績の低下につながったり、身体的な問題やストレスを引き起こしたりする可能性があります。

一方で、利き手の矯正には子どもの身体的健康や生活の質を向上させる効果がある場合もあります。例えば、特定の手の利用によって引き起こされる身体的な問題がある場合、利き手を変更することでそれらの問題を緩和することができるかもしれません。

総合的に考えると、利き手の矯正は慎重に考えることが必要です。子どもの個々の状況やニーズを考慮し、心理的、身体的な影響を最小限に抑える方法を模索することが重要です。

通常は、子どもが自然に利き手を確立するのを尊重し、必要に応じてサポートを提供する方が良い結果をもたらすことが多いでしょう。

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