今回は「こどもにおこづかいをあげよう」という本を読んで、子どものお小遣いについてまとめてみました。
【子どものお小遣いどうしてる?】
みなさんは子どものお小遣いをどうされていますか?
お小遣いはあげずに必要なものは親が買っているという家庭もあれば、家の手伝いをしたらあげるという家庭もあると思います。
金額も様々ではないでしょうか?
我が家では、毎月定額制です。年の数×100円を毎月決まった日に渡しています。
今は11歳なので1100円です。これだけでは足りないので、その分は親が出したりと、結構アバウトです。
今回の「こどもにおこづかいをあげよう」という本は、手伝いを子どもの「仕事」として考え、お小遣いを渡し、子どもがそのお小遣いだけでやり繰りする、ということを前提としています。
なので、そのつもりで読み進めて下さい。
【1️⃣会議】
家族会議を開き、親子でお小遣いとしてのお金がどのくらい必要か話し合います。
①1週間にどんなことにお金を使っているかを確認する。
お小遣いを既にもらっている子は→今何に使っているか、あとは親に出してもらっているお金も含めて書き出す。
お小遣いをまだもらっていない子は→親に出してもらっているお金を書き出す。
②何のために使っているかを考えて分ける。
- 必要なもの(ノートや鉛筆など、勉強のために必要なものなど)
- 欲しいもの(ジュース、お菓子、おもちゃなど、楽しみのためのお金)
- 貯金(ゲームなど高価な物を買う時のために貯めておくお金)
これが1週間のお小遣い金額の案になります。
【2️⃣交渉】
「会議」で出したお金が本当に必要なものか?
例えば、習い事のあとのジュースは必要なのか?子どもに必要な理由もききながら、金額を決めていく。
親が一方的に必要ないと判断せず、子どもの理由もしっかり聞いて、親子で判断して下さい。
そして、みんなが納得できたら、1週間の金額は決定です。
【3️⃣予算】
お小遣いは週ごとにまとめて渡し、予算を立てていくようにするといいそうです。
計画的に使えるように、
- 必要なもの(このお金は空っぽにしないこと、ノートなどの文房具など学校で必要なものがなくなったときにこまらないように)
- 欲しいもの(おやつ、ガチャガチャ、ジュースなど自由に使える、ただしなくなってしまったら次のお小遣いまでもらえない)
- 短い間の貯金(月刊マンガ、家族や友だちへの誕生日プレゼント、母の日・父の日・敬老の日のプレゼント、募金や寄付など)
- 長い間の貯金(ゲームソフトなど値のはるもの、何か大きいもの、いざというときなど、滅多なことではこのお金は使わないこと)
上の4つに区別したお金は透明のケースや袋に分けて入れると子どもが管理しやすい。
これで「予算を管理する力」を身につけます。
【4️⃣仕事】
「お手伝い」ではなく「仕事」として責任を持たせる。
☆どんな「仕事」を週に何回、いつやるか?
毎日、週3回、曜日など、子どもが自分で無理なくできる日数を話し合って決めていく。
【仕事メニュー】
どんな「仕事」があるか参考にして下さい。
◆家での仕事
- 靴をきれいにならべる
- 新聞(郵便)を郵便受けから取ってくる
- ゴミ箱をからにする
- ゴミ置き場にゴミを出す
- 床の掃除
- 掃除機をかける
- 鏡をきれいにする
- 窓を拭く
- 弟や妹の面倒をみる
◆キッチン
- 食べ終わったお皿を下げる
- テーブルにおはしやお皿を並べる
- お皿を洗う
- 洗い終わったお皿を拭く
- 拭いたお皿を棚に戻す
◆お風呂・トイレ
- 浴槽の掃除をする
- 洗面所のシンクをきれいにする
- トイレを掃除する
- お風呂の床や壁を掃除する
◆食事の支度
- お米を洗って、炊飯器のスイッチをセットする
- 料理の手伝いをする
- 生ゴミをまとめる
◆ペット
- ペットにエサをあげる
- ペットの散歩をする
- ペットねケージやエサ入れをきれいにする
◆洗濯
- 洗濯物をたたむ
- 洗濯物を取り込む
- 洗濯物を干す
- 洗濯物と洗剤を入れて洗濯機を回す
◆外の仕事
- 植物の水やり
- 玄関先の掃除
- ベランダの掃除
- 落ち葉を集める
- 雪かきをする
- 草むしり
【5️⃣責任】
お小遣いをもらうために「仕事」をするのではなく、家族の一員だから仕事を分かち合うという感覚。
子どもがその「仕事」を責任をもってしなければ、他には誰もその「仕事」をしないということ。
また親に催促されずにきちんとできるのも責任。
家族の一員としての責任を果たしてお小遣いをもらうということです。
【6️⃣ボーナス】
もっとお小遣いがほしいときのためにボーナスとしての「仕事」を決めてもいいと思います。
「一生懸命働いたら、その分報われる」ということを学べます。
普段の「仕事」とはちょっと違った難しいことを決めてもいいですし、回数を増やすのでもいいかもしれません。
ただ通常の「仕事」をしないのに、ボーナスの仕事だけするというのはなしです。
ボーナスでもらえる額は、週にもらえる額の半分以下がおすすめです。
ボーナスでもらったお金は、何に使うかは自分で決めていい(誰かの誕生日、少し高いゲーム、ほしい服、貯金など)。
【7️⃣契約】
ちょっと形式的ですが、決めたことを紙に書いて、約束します。
家の「仕事」はきちんとできるか?「やりなさい」と言われなくても自分からできるか?子どもも内容をきちんと確認する。
【8️⃣チェック】
仕事カレンダーとしてチェック表を貼ります。
「仕事」の内容を書いておき、「仕事」をしたらシールを貼ったり、印をつけたりします。
見えるところに貼っておけば、みんなが確認できます。
【9️⃣再交渉】
何かの都合で、決めた「仕事」が続けてできなくなった場合は、もう一度家族会議を開き、再交渉します。
もしできなかったりといったことがあれば、仕事を変えたり、頻度を変えたりして、子どもが「やり遂げる」ことを大切にして下さい。
他にも、
- お小遣いが足りないと感じた時
- 学年が上がった時
- 自分で洋服を買いたくなった時
- 新しいスポーツを始めたくなった時
などの時に再交渉が必要です。
【🔟約束】
「約束」を守らないことは信用をなくすことになります。
お小遣いの契約も同じ。親との「約束」を守らないと、親からの信頼を失うということ。
大切なのは「約束」を守ることですね。
【まとめ】
今回は「こどもにおこづかいをあげよう」という本を読んで、お小遣いにの決め方についてまとめてみました。
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お小遣いスタートは5~6歳がいいといわれています。お金を扱うことで数字の勉強にもなるし、文字への興味を示すかもしれません。
また、幼児期はお手伝いが大好きなころです。親のフォローはかなり必要で、大人がやった方が早いと思いますが、この時期から家の「仕事」をさせてあげて下さい。
それは大きくなってからでは、家の仕事をしたがらなくなるからです。
家族の一員としてやるのが当たり前ということを伝えるのには、幼児期の方がいいということです。
またこの5~6歳の時期は親と一緒に行動することが多いので、実際にお金を扱わせるのにはうってつけだと思います。
小学校にあがってからでは遅いのかというとそうでもないようです。
むしろ理解力があがって、スムーズにことが進んだりもするそうです。
でも、これを逃してしまったからダメという訳ではないので、思い立ったらいつからでも始められますよ。
できれば小学生のうちに始められたらいいですね。
もしよかったら本を参考にしてみて下さい!
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