公園であそんでいると、他の子のおもちゃを無理矢理とってしまう…。
相手が自分より小さい子でも、泣いていてもお構いなし。
「貸して」と言うけれど、相手が「ダメ」と言っていても取ってしまったり。
あそんでいてもトラブルメーカーになってしまう。
お子さんのそんな姿でお悩みのママさんパパさんへ。
今回は、おもちゃを取ってしまう子どもの対応について書いていきたいと思います。
【「貸して」と言うことを覚える】
人のものを使いたい時、「貸して」と言うように教えることは大切なことです。
ただ、教えたらすぐできるというものではありません。気長に構えてあげて下さい。
我が子が人のおもちゃを取った時、お母さんが力ずくで取り上げたり、強く叱ったりすれば、取らなくなることはあるかもしれません。でもそれは「お母さんが怖いからやらない」というだけのことで、解決にはなっていません。
やはりここでは、「貸して」と言うことと同時に「どうして取ってはいけないのか」を教える必要があります。
もちろん最初に「あのおもちゃが使いたかったんだね」とお子さんの気持ちを受け止めることは忘れないでください。
大人は自分の気持ちを分かってくれているという信頼感があってこそ、おもちゃの貸し借りができていくのだと思います。
ルールを教えるだけでなく「○○ちゃん泣いているよ、取られてイヤだったのよ」と相手の子の気持ちを説明してあげることも必要だと思います。
自分もおもちゃを使いたいけれど、相手も使いたいんだということを伝える必要があります。
こうして伝えることによって、少しずつ他者の存在にも気づいていけるようになります。
このような経験って必要だと思います。
何でも思い通りに手に入る、逆に何も手に入れることができない、こんな経験ばかりでは身につくものはありません。
おもちゃの取り合いや貸し借りは、仲裁したり代弁したり…大人としても手間のかかることだと思いますが、根気強く接していってあげて下さい。
【時には待つことも必要】
「貸して」と言ったあとに、すぐおもちゃを取ってしまうのは、「貸して」の意味をまだ分かっていないということです。
「貸して」は相手にお願いすることです。
このお願いは、聞いてもらえることもあるし、聞いてもらえないこともあります。
それを理解させるためには、大人が子どもに命令してばかりではダメだと思います。
「貸して」と言った後、相手に「待って」とか「終わったらね」と言われたとき、「次貸してくれるって言ってるから、終わるまで○○して待っていようか」と大人がフォローを入れてあげることも必要だと思います。
1人では待っていられなくても、大人と一緒なら少し待てるかもしれません。
そして貸してもらえれば、「待っていると貸してもらえる」ということも少しずつ理解していきます。
時には、お母さんも子どもに「忙しいから、ちょっと待っててね」と「お願い」してみて下さい。
もし子どもが待ってくれれば「ありがとう」と感謝する。
イヤと言われたら「じゃあ今はちょっとだけあそぼうか」と譲歩する。
この繰り返しですね。
このような日常の体験から、子どもは「お願いが拒否されることもある、そういう時は我慢して待つ」ことや「お願いを聞いてあげると気持ちがいい」ことなどを学んでいきます。
【まとめ】
今回は、おもちゃを取ってしまう子どもの対応について書いてみました。
必要なことは
- 「貸して」という言葉を知る
- どうして取ってはいけないのか伝える
- 子どもの気持ちを受け止めたうえで、相手の子の気持ちを伝える
- 時には待つ経験もする
ということです。
ものの取り合いは、言葉がまだうまく使えない3歳ごろまでに多く見られます。
大人も子どもも、とても根気のいることだと思います。
でも今この時期に丁寧に関わって、人とやり取りする方法を身につけていけば、大きくなってから自分で相手とやり取りする力がつくと思います。
少しでもそのお役に立てたらなと思います。
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