女の子が成長していくうえで、乗り越えるべき大きな山の1つが、女の子同士の友だち付き合いの難しさだと思います。
お子さんが友だちとの関係に悩んだ時、どのように関わればいいのか?
今回は、教育カウンセラーの諸富祥彦さんの著書「女の子の育て方」をもとに、女の子の思春期や学校生活の乗り越え方についてまとめてみたいと思います。
【仲良しグループでのストレス】
女の子は小学校3~4年生ごろになると、2~4人程度で仲良しグループを作るようになります。
しかしこの仲良しグループは居心地のいいものとは限らないそうです。
グループに居るということは、仲間に合わせないといけないこともあります。
仲間に合わせるということは、やりたくないことをやったり、我慢したりすることも出てくるでしょう。
そういう関係の中で、悩んだり、考えたりして、親御さんに相談してくることもあると思います。
そんな時は、
あれこれアドバイスするよりも、子どもの心細い気持ちに寄り添って、分かってあげて欲しいと思います。
親御さんの中には、お子さんがいじめや仲間外れなどにあった時、怒りまくる人もいます。
でもまず親がしてあげられることは、お子さんの辛い気持ちを聞いて、寄り添うようにしていくことなのです。
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【思春期の女の子にとっての学校】
小学校高学年にもなると、子どもは親との関係よりも、同年代の友だちとの結びつきの方が重要になってきます。
「友だちと買い物に行きたい」という大人びた欲求が高まるのもこの頃から。
楽しみやワクワクを共有できる同世代の友だちは、思春期の女の子にとって、自分の世界を広げるかけがえのない存在なのです。
しかしその反面、友だちの存在は、自分をおさえて周りに合わさなくてはというプレッシャーにもなります。
「いじめ」や「仲間外れ」にあわないように、自分をおさえて周りに合わせようとする…
子どもたちは「何とか自分の居場所を確保しよう」「仲間外れにあわないようにしよう」と必死にがんばっているのです。
親御さんは自分の子どもは大丈夫と思わず、「自分自身を消して周りに合わせる。それによって何とか自分の居場所を確保する」といった緊迫した状況にお子さんが常にさらされていることを、思春期の女の子の親御さんは分かってあげて下さい。
【学校の先生を頼れる味方にする】
近年では「学校にクレームをつける」「言いたいことを言う」ことが当たり前のようになっていますが、一昔前は「感謝の気持ち」を伝える親御さんも少なくありませんでした。
やはりそのようなクレームは教師の意欲を失わせます。
学校で何かトラブルがあった時、お子さんを守るためには学校の先生の協力が不可欠です。
では、先生を「頼れる味方」にするにはどうしたらよいのでしょうか?
まず先生に対してダメな付き合い方は次の2つです。
・あなた(先生・学校)のせいだと責める
・何も言わず(先生の言うことに)従う
クレームをつけて責め立てるのも、逆に相手は先生だからと言いたいことや心配事を我慢するのも、いざというときにお子さんを守れる付き合い方とはいえません。
一番いいのは、
- 普段から先生に感謝の言葉を伝える
- 子どもの姿をこまめに伝える(ただし長話にならないように)
- 行事などの折に「できることは何かありませんか?」など言葉がけをする
- 何かいて欲しいことがあったら「お願い口調」で「具体的に」伝える
このように普段から接することで信頼関係を築いていくのです。
また「先生に相談するのは大きな問題が起きた時だけ」と考えて遠慮しすぎるのはよくありません。
普段のちょっとした連絡の取り合いで、問題を未然に防ぐことができる場合もあるのです。
【悩んでいる子どもへの接し方】
友だちができなかったり、仲間外れにされたりして落ち込んでいる子どもに、軽率な励ましの言葉は逆効果です。
さらに良くないのは、悩んでいる子どもに「あなたにも問題があるんじゃないの」と責め立てることです。
悩んでいる子どもにかけてはいけない言葉
子どもが悩んでいる時、次の3つの言葉は厳禁です。
- 「あなたにも悪いところがあるでしょう」
- 「そんなこと、あなたが気にしなければ済むことじゃない」
- 「あなたがもっと強くなればいいのよ」
「自分で変えろ、気にするな、耐えろ」…こういった気持ちで乗り切れるほど、子どもたちの人間関係は甘いものではありません。
お子さんが必死で心の叫びを言葉にしている時は、その気持ちを受け入れて、じっくり気持ちを聴いてあげて下さい。
それが親御さんの役目かなと思います。
もしもいじめが発覚したら
お子さんが学校に行きたがらないとか、いじめにあって辛い思いをしていることが分かった時には、まずお子さんの気持ちを包み込むように、「お母さん(お父さん)はあなたの味方だよ」と言ってあげて下さい。
お子さんが辛い状態にある時、何より必要なのは、ご両親が「心の安全地帯」になってあげることが大切と言われています。
「あなたの味方」「守ってあげる」「心配ないよ」と言葉をかけ、話をじっくり聞き、お子さんの気持ちを受け止めてあげて下さい。
きっと、「辛いけれど、なんとか立ち直りたい」という子どもの心の支えになることと思います。
学校でいじめなどにあった時、お子さんは2つにわかれると思います。
①親に辛い気持ちを話せる子
②親に言えない子
これは非常に大きな分かれ道となると言われています。
思春期の女の子の子育てで一番大切なことは、何か辛いことがあった時に悩みを話したり弱音を打ち明けたりできる関係を作っておくこと。
これが何よりも大切です。
子どもが悩みや辛いことを話してくれた時には「辛いことを打ち明けてくれてありがとう」と伝えるのを忘れないで下さい。
「ありがとう」と言われると、子どもは悩みを打ち明けたことを肯定的にとらえられるようになるそうです。
場合によっては、いじめや仲間外れがあまりにもひどいということがあるかもしれません。
そんな時は学校を休んだり、子どもの気持ちが落ち着いたころに、先生に相談をするのも1つの方法だと思います。
保護者と先生とで、しっかり連携が取れるのも大切だと思います。
友だちが一人もいなくても大丈夫
思春期の女の子にとって、友だちを作り「仲良しグループ」に所属することは、自分の居場所を確保する上で大きな意味を持っていると言われています。
しかし、だからといって「友だちを作れなければダメ」「友だちがいなければ楽しい学校生活を送れない」というわけではありません。
1人でいることも、友だちを作らないことも、決しておかしなことではない、ということです。
お子さんによっては、1人で本を読んでいたり、絵を描いている方が、充実した時間が過ごせるということもあるのです。
その子にとっての「1人の時間」は「さみしく辛い孤独の時間」ではなく「満ち足りた1人の時間」と言えるのです。
お子さんに友だちができず、何となく家でぽつんと過ごすことが多くても、本人が楽しそうにしていれば、心配の必要はない場合が多いです。
きっとそのうち気の合う友だちを、見つけられると思います。
それまでは「お母さんが一番の友だち」でいてあげるような気持ちでいいと思いますよ。
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【「やられたらやり返せ」はダメ】
強く生きて欲しいからといって、「やられたらやり返せ」という考え方は、よくないと思います。
そう教えられたら、お子さんは「誰かに傷つけられたら、傷つけ返してもいい」「傷つけ返して、優越感を得るのはいいことだ」と学んでしまいます。
これではいけませんよね。
自分の気持ちをきちんと伝えられる子どもに育てる
「やられたらやり返せ」がよくないのならどうしたらいいのか?
そういう時は、相手を非難したり、責めたりせずに、自分の『いやだ』という気持ちを伝えることが大切です。
「私はそういう事をされたくない」「今の言い方で私は傷ついた、だからやめて欲しい」と、自分の気持ちを、相手を責めずに伝えることが、自分の身を守ることにもつながるんです。
それが、相手を否定せずに、自分の気持ちも伝えていく方法…ストレスをためることもなく、ケンカにもならずにすむ、最も好ましい気持ちの伝え方と言われています。
具体的にどう言えばいいのか?
◎貸したマンガを返してくれない時
❌「返してって言ってるでしょ!」と怒って言う(キレる)。
❌「○○ちゃん、まだ読みたいの…わかった…」と泣き寝入り(我慢)。
⭕️「あのマンガ面白かったでしょ。でも、私もそろそろ読みたいから返して欲しいの、悪いけど、明日持ってきてくれるかな」と柔らかく、でも毅然とした態度で言う(これが望ましい)。
お子さんにこのような言い方を教える時は、お母さん自身が、実際にお手本を見せてあげて下さい。
日常的にお父さんと話をするときなど。
親御さんがこういう言い方をしている姿を見ることで、お子さんも学んでいくことと思います。
【まとめ】
女の子の思春期の問題って、なかなか簡単なものではありませんよね。
ましてや、親の目が届きにくい学校だとなおさら心配だと思います。
ですがあまりにも心配し過ぎても、子どもにとって煩わしくなってしまいます。
あれこれアドバイスするよりは、お子さんの気持ちを聴くスタンスでいいのではないかと思います。
またある程度は学校との信頼関係も築いておきたいところですね。
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