「子どもにとっての良い玩具とは?」という質問に、「ヨーロッパの玩具がいい」とか「木製がいい」という声をよく耳にします。
でも、ヨーロッパの物だから良い訳ではないし、まして木製なら何でもいいという訳でもありません。
そこで、今回は玩具と子どもの関係について書いていきたいと思います。
【子どもと玩具の関わり】
子どもは成長していく中でいろいろな素材に触れていく必要がありますが、最初に触れるものは木や布、紙などの自然素材がいいと言われています。
子どもが何か物を使ってあそんでいる時、目の前にある物(玩具)と一生懸命に関係を持とうとしています(例えば、触ったり、投げたり、叩いたり、なめたり…)。
子どもはこのようにして、自分から物と人と自然と関わりを広げながら『自分』というものを作り上げていくんです。
【子どもにとって良い玩具とは?】
先ほど書いたように、この「自分から物に対して働きかける」ことが大切なんです。
でも、玩具が勝手に動いたり、音を出したりするものだと、子どもは自分から関わろうとせず、受け身になってしまいます。
つまり、いい玩具の条件は、『動力を使っていない玩具』(勝手に動いたり、勝手に音を出したりしないもの)ということができます。
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こういう玩具に対しては、子どもが自分から働きかけようとします。
生まれて間もない子どもは、大人の手を借りないと物に働きかけることができません。この時期には大人が優しく声をかけながら手に持ってあげる木のガラガラや、風に揺れて静かに動くモビールなどが良いと思います。
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【発達にも影響を与える玩具】
1歳を迎えるころになると、手に何かを持って「叩く」という作業が好きになります。これも立派な意思表示です。
でも、大人としてはスプーンで茶碗や机を叩かれたり、手に持ったものでテレビや他の子を叩かれたりしたら、たまったものではありませんよね。
でも子どもの「叩きたい」という欲求を、ダメと禁止してしまうのはどうでしょうか?「叩きたい」という気持ちをどのような形で満たしてあげるかが、重要なことだと思います。
小さいうちに「叩く」経験を禁止されて過ごすと、叩きたい気持ちが消化されないまま大きくなってしまいます。
叩くといっても、いつまでも叩きたいという訳ではなく、どこかで満足すればいいわけです。
だから、叩ける玩具で思う存分たたかせてあげて下さい。そこでもし、お皿を叩こうとする時は「それはやめようね」と言ってあげればいいわけです。
満足していないと、隠れて叩くようになってしまうこともあります。
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もし、叩くことを経験してこなかった子が4~5歳になると、今まで禁止されていた不満を一気に吐き出し、叩きまくる姿が見られることもあります。
それは、本来1歳ごろに経験すべきことが、できなかった結果の姿ですね。そういう時はもう一度同じ経験を思う存分させてあげて下さい。
【まとめ】
このように、「自分から物に対して働きかけることのできる玩具」が良い玩具と言いましたが、ただ与えておけばいいわけではありません。
大人がきっかけを与えたり、上記のように適切な年齢で与えてあげることも大切だと思います。
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