手先が器用な子になってほしい。
どうしたら器用になるのかな?
細かいことをさせて練習すれば器用になるかも?
実は、いきなり細かいことをさせても、子どもの手先は器用にならないのです。
むしろ逆効果です。
手先を器用にするためには、3つの段階があります。
- 土台となる体を作る
- 腕と手首を強くする
- 手先を使う
それでは、具体的にみていきましょう。
【土台となる体を作ろう】
子どもの体は中心から外へ向かって発達していきます。「体→肩→腕→肘→手首→指」といった感じです。
だから、土台となる体をまずしっかり作ることが大切です。
体づくりにおすすめの運動
- かけっこ
- おにごっこ
- すもう
- ジャンプ
まずはかけっこ。小さい子でも、場所を選ばず道具もいらず、手軽にできます。起伏のある所を走ったり、障害物をよけて走ったりするとさらに体を動かすことができます。走ることは運動の基本です。
おにごっこも走り回るので、体をたくさん動かせます。
さらにおにごっこは走りながら回りの人にぶつからないように見たり、鬼と逃げている人を見分けたりするので、人との距離感をつかむ力もつきます。
他には全身を使うすもうです。すもうで踏んばったりすることで、脳の前頭前野というところが刺激されます。
脳の前頭前野は、考えたり、感情をコントロールしたりするところなので、キレない子になるともいわれています。
子どもは飛び跳ねることも大好きです。
僕は幼稚園教諭をしていますが、クラスの子どもたちも、ぴょんぴょんジャンプするだけでテンションが上がるほどです。
ジャンプしてつま先から着地することで土踏まずの形成にも効果がありますし、ふくらはぎの筋肉を使うので、寒い季節には全身を温める運動にもなりますよ。
ジャンプが大好きな子どもには、インテリアにもなるクッション型トランポリンがオススメです↓↓↓
|
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方 [ ジョン・J.レイティー ] 価格:2,310円 |
【腕と手首を強くしよう】
手先を細かく動かすためには、しっかりとした腕と手首の力が必要です。
例えば、子どもがクレパスなどでグルグル自由に線を描くとき、小さいころは肩を中心に腕を動かしています。そして、徐々に肘を中心に→最後は手首を中心にといったように段階を経ていきます。
初めは大きな紙に腕を大きく動かして、ダイナミックに描くことがおすすめです。大きな紙がない時には新聞紙やカレンダーの裏を使っても良いですね。鉛筆よりもクレパスのような柔らかいものの方が、描き心地が良いと思います。
ダイナミックに描くならこちらがオススメ↓↓↓
そして肩・肘・手首と使えるようになってきたら、小さな紙に描けるようになります。塗り絵なども上手になってくると思いまうす。
また、鉄棒のぶら下がりや、雑巾がけなども、腕・手首を使いますね。雑巾がけをする機会がなければ、手押し車でもいいと思います。
他にはペットボトルのキャップを開ける動きです。
【指先を使って器用な手に】
おすすめは、コイン拾いやひも通しです。コイン拾いは机の上に5枚くらい置いたコインを、片手で手の中にコインを保持しながら拾っていくと、5本指を全て使えます。この動きは、お箸や鉛筆を正しく持つ力につながります。
コイン拾いの詳しい遊び方や、お箸の持ち方についてはこちらの記事に書いています。是非読んでみて下さい↓↓↓
ひも通しは、穴にひもを通したあと、持ちかえて引っ張ります。こちらは特に親指・人差し指・中指の3本を使います。この動きは、服のボタンの留め外しの動きにつながっていきます。
【さらに手先を使う】
日常の中でも簡単にできることとしては
- エアキャップ(プチプチ)をつぶす
- ゆで卵の殻をむく
- ゼリーのフタを開ける
- 洗濯ばさみを留める
などがあります。
特別な準備も必要ありませんし、日常のお手伝い感覚でできることなので、始めやすいと思います。
また繰り返し行うことで、子どもが力加減なども覚えていくでしょう。
是非試してみて下さい。
【まとめ】
このように、子どもの体は段階を経て発達していきます。その時期にあった運動やあそびをしてあげることで、しっかり力をつけていきます。
できないということは、まだ体の準備ができていないということです。
そこで無理をさせてしまうと、子どもに負担をかけるだけだったり、苦手意識をつけてしまうことにもなりかねません。
手先が器用になってほしいと思ったら、小さいうちはたくさん体を動かして、しっかりとした土台となる体を作ってあげて下さい。
焦って細かいことをさせなくても大丈夫ですよ!
コメント